大田市立病院は14日から、産婦人科の常勤医師が1人増の3人態勢となる。12月ごろから、大田圏域(大田市、島根県邑智郡)で初めてとなる不妊治療の専門外来も開く。同病院が10日、市議会全員協議会で明らかにした。
赴任するのは、益田市で産科クリニックを開業する寺戸博文医師(51)。看護師不足で昨秋から、クリニックでの分娩(ぶんべん)扱いを中止していた。市立病院によると、同医師は分娩扱いできる県内の病院への転職を希望。人材紹介会社を通じて大田市立病院に決まった。不妊治療も担当する。
市立病院の分娩扱いは、産科医1人の時期に里帰り出産を制限していた昨年度で年間245人。病院側は「産科医2人でもぎりぎりだっただけに心強い。3人態勢だと外来待ち時間も短縮できる」と話している。
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