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H2B打ち上げ成功 無人宇宙船、無事に軌道入り

2009年9月11日6時19分

写真:打ち上げられたH2Bロケット=11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、山本壮一郎撮影打ち上げられたH2Bロケット=11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、山本壮一郎撮影

写真:打ち上げられたH2Bロケット=11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、恒成利幸撮影打ち上げられたH2Bロケット=11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、恒成利幸撮影

写真:打ち上げられたH2Bロケット=11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、山本壮一郎撮影打ち上げられたH2Bロケット=11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センター、山本壮一郎撮影

図:国際宇宙ステーション(ISS)到着までの流れ拡大国際宇宙ステーション(ISS)到着までの流れ

 国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶ日本初の無人宇宙船「HTV」を載せた国産ロケット「H2B」の1号機が、11日午前2時1分46秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。宇宙航空研究開発機構は約15分後、HTVが目的の軌道に入ったことを確認、打ち上げは成功した。

 積み荷のHTVは直径4.4メートル、全長約10メートルの円筒形で、荷物を含めた総重量は約16.5トン。宇宙機構が約680億円をかけて開発・製造した。15年までに毎年1機、計7機を打ち上げる予定。今回は、ISSに滞在している宇宙飛行士の食料や衣類などの日用品、飛行士あての手紙や写真のほか、日本の実験棟「きぼう」で使われる実験機器などが積み込まれている。

 HTVは約200〜300キロの高さで地球を回る軌道に入っている。宇宙機構は機器の動作点検をしながら徐々に高度を上げていき、18日にも高度約400キロのISSとドッキングさせる計画。物資を運んだ後はISSから切り離され、大気圏に再突入させて廃棄することになっている。

 H2Bは重量が大きいHTVを打ち上げるために、これまでのH2Aのメーンエンジンを2本に増やすなどして、打ち上げ能力を増強させた新型ロケット。宇宙機構と三菱重工業などが、約200億円をかけて開発した。

 ISSに大型機器を運ぶ役割はこれまで、米国のスペースシャトルが主に担ってきた。来年のシャトル退役後は、ロシアや欧州の補給船より大きな搬入口があるHTVが輸送手段として期待されているという。(福島慎吾)

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