ふくやま文学館(福山市)は9日、尾道ゆかりの作家林芙美子(1903〜51年)の未発表詩の原稿を報道陣に公開した。出典が不明だった「花のいのちはみじかくて」の名文句を含む詩が、即興的で軽やかな筆致で記されている。
友人の翻訳家村岡花子さん(1893〜68年)に贈った詩で、東京都内の自宅の書斎に飾られていた。書かれた時期は不明だが、作家の地位が安定した後の40歳代の作品である可能性が高いという。
原稿は11日から始まるふくやま文学館開館10周年記念展で展示される。
【写真説明】林芙美子の未発表詩の直筆原稿。400字詰め原稿用紙に万年筆で書かれ、額に入れていた
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