2009年9月10日 19時35分更新
脳卒中になった人を専門的な治療ができる病院にすばやく運ぶための救急隊の講習会が、岡山県では初めて、県内全域の救急救命士を集めて開かれました。
講習会は県内の医療体制の整備を担当する県メディカルコントロール協議会が開いたもので、会場の岡山市東区瀬戸町の県消防学校には、県内のすべての消防本部から33人の救急救命士が集まりました。
脳卒中は、発症直後は、動いたり、話したりできるなど症状が軽い場合もありますが、発症に気づかず、専門的な治療が遅れると、まひや言語障害など重大な後遺症が残るおそれがあります。
参加者たちは患者役と救急隊員役に分かれて、患者がはっきりと言葉がしゃべれているかや、顔や手足の片側にまひがないかなど、脳卒中の症状を見分けるためのマニュアルに定められた項目を、声に出して何度も確認しながら訓練にあたっていました。
参加した救急救命士は、「自分たちがはじめに脳卒中を見分けられるかどうかで、患者のその後の人生が変わってしまうので、大きな責任を感じながら勉強しています」とか「きょう学んだことを新人隊員にも伝えていきたいです」と話していました。