♪一日二杯の酒を飲み…。時代おくれと言われながらも、懸命に生きるオヤジたちを魅了した名曲が、ショーケンの声とともに甦る。
萩原にとって、新曲は2002年の「泣けるわけがないだろう」以来で7年ぶりとなる。このほど都内で行われたレコーディングでは、間奏の際に英語のアドリブを入れるシーンなどもあり、往年の“やんちゃ”なショーケンらしい現場に。旧知の音楽仲間たちと和気あいあいの雰囲気で進んだ。萩原本人も「体調も気力も最高の状態」と強調し、久しぶりのレコーディングを堪能した様子だったという。
「時代おくれ」は現在もカラオケなどで愛唱されている。関係者は、同曲を作詞した阿久悠さん(享年70)へのトリビュート(賞賛)の一環と位置づけており、「迷うことなく、今この楽曲を歌えるのは萩原健一しかいないという結論に至った」と話す。
萩原はかつて、知人の紹介で阿久さんを訪ねたことがあったという。阿久さんは大いに喜び、それからしばらくして「時代おくれ」(作曲は森田公一さん)が発表された。萩原との出会いが、阿久さんに何らかの影響を与えたのではと、この関係者はみている。
今回プロデューサーを務めたミューズ・プランニングの新田博邦代表は「萩原健一の新しいステージを飾るにふさわしい楽曲だと思います」と満足げで、「新時代に合わせて11月4日から配信形式でリリースします。携帯はレコチョク。パソコンはアイチューン。(CDなどの)パッケージは考えていません」と明かした。
13日放送のフジテレビ系「ザ・ノンフィクション」(日曜後1・45)は「ショーケンという孤独」と題して萩原をとりあげる。来年には全国ツアーを行う話も進んでいるといい、波乱の半生を歩んできたショーケンがついに時代に追いつき、追い越すことになる。