酒井被告、まだ出たくない「騒がれて息子に会えないから」

　覚せい剤取締法違反（所持）の罪で起訴された女優の酒井法子被告（３８）が、今後の保釈について「もうしばらく我慢して、落ち着いたころに出たい」と話していることが１０日、分かった。同被告はこの日、鹿児島・奄美大島で覚せい剤を使ったとして同法違反（使用）容疑で追送検され、１１日にも追起訴される見込み。起訴されれば保釈申請が可能だが、自ら“拘置延長”を申しでた形だ。

　酒井被告が、保釈に自分で待ったをかけた。

　奄美での覚せい剤使用の罪で１１日にも追起訴され、一連の事件の捜査は終結する見通し。起訴された場合は保釈される可能性もあるが、日テレによると、同被告は「今出ても騒がれて、息子にもすぐ会えないから、もうしばらく我慢して、落ち着いたころに出たい」と供述しているという。担当弁護士との接見で、世間の“のりピーフィーバー”を自覚しているようだ。

　検察側は保釈が申請された場合、逃亡や証拠隠滅の恐れがあるとして、反対の意見を出す方針という。酒井被告に近い関係者は、追起訴された直後にも保釈申請することを明言していたが、本人の意向を踏まえて申請の時期を検討し直すとみられる。

　薬物事件に詳しい小森栄弁護士は、酒井被告について「調べは終わっているのだろうから、保釈は問題ないのでは。薬物の場合は常習性が問題となるが、彼女は初犯なので」と指摘。証拠隠滅についても「夫（高相祐一被告）とは弁護士を介する以外は手紙や電話でも接触できない、という接触禁止条項が付くかもしれないが、押尾被告より（保釈は）認められやすいと思う」との見解を示した。

　この日の送検容疑は７月３０日ごろ、奄美大島のホテルで覚せい剤を使用した疑い。フジテレビによると、酒井被告は「奄美大島ではレイブ（音楽イベント）にも行ったが、７月３０日のホテルの部屋以外では覚せい剤は吸っていない」と供述。高相被告は覚せい剤について「２２日夜から２３日朝にかけて、１人で行ったレイブ会場で拾った」と供述しているが、酒井被告は「わたしはその時のレイブには行っていない」と話しているという。

　酒井被告の初公判は１０月２６日に東京地裁で開かれる予定。