統一協会では原理を究明したのは文氏であり、“天倫の秘密”であり“新しい真理”である原理を究明した文氏こそがメシヤだと教えています。
文氏自身は原理を究明した経緯をこう語っています。


＜創造原理究明＞
　問　「先生はどのようにして創造原理を？」
そんなこと聞くんじゃないよ。それを聞かれるとちょっと弱るんだね。それから？　
それより先に神の存在を如何にして認めたかというんだね。神在ってそれから創造原理が始まるのだから。
・・・だから宇宙の根本は親子である。万物は子供のための庭園である。そして、その神をはっきり分かれば創造原理が自然と出てくる。
（1965年10月3日　聖日和動会に於けるみ言）


＜堕落論究明＞
君達の年齢の時には、先生は日本に来ておったんですけれどね、新宿の裏町やらずーっと回ったんですよ。
・・・君達が原理を習う時、原理を言葉で聞いたものは、先生がその道跡を辿りつつ闘って行った闘いの跡であるということを知っていなければならない。
（1965年10月3日　聖日和動会に於けるみ言）


既に二十代の前に、あらゆる有名な復興師たちを訪ねてみました。
「堕落はどのようにして起こったと思いますか」と、堕落論を見て尋ねるのです。
誰も彼もすべて訪ねてみました。また日本に行き、優れているというものはすべて目を通してみたのです。
その結果、「お前たちは天の秘密を知らない。将来、私の手帳の中にある秘密の記録が出る時、お前たちはひざをついて降伏しなければならない」と、そのように考えたのです。
天の秘密はこうだということを、私はよく知っていたので、すべて訪問したのです。
（真の御父母様の生涯路程 1）


文氏は弟子から「先生はどのようにして創造原理を？」と問われ「そんなこと聞くんじゃないよ。それを聞かれるとちょっと弱るんだね。・・・」と困惑して（笑）「・・・神をはっきり分かれば創造原理が自然と出てくる」と抽象的に語りました。
堕落論に関しては日本留学中に究明したかのように語った説教もある一方で、20歳前、日本留学前には既に究明しており、手帳の中にある秘密の記録（堕落論）を見て、尋ねて回ったとも語っています。
（説教の度に発言の内容がコロコロ変わるのは文氏の特徴です。）
しかし洪順愛さん（韓鶴子さんの母）が、統一協会の教えが聖主教団や腹中教で聞いた内容と似ていたと証したように、
http://plaza.rakuten.co.jp/kanteishoku800/diary/200807160000/
統一原理を構築するにあたり、文氏自身が遍歴したイエス教会やイスラエル修道院など、複数の神秘神霊主義教団の教理から多くを取り入れたことは推測できます。

例えば、統一原理の「堕落論」は非原理的な行為である堕落を“論じた”ものであるにも関らず、文氏の著書「原理原本」では「堕落原理」となっていて、まるで必然的な原理原則のようです。
また「根本〜」と言うタイトルも多用されています。
これらはイスラエル修道院を離れた後も、金百文の教えに強く影響されていたからだと思います。

後年、秀才の劉孝元が金百文と文氏の“師弟関係”を考慮して、パクリと思われないようにしたのか「原理解説」「原理講論」では「根本〜」のタイトルはなくなりました。
また「堕落〜」についても、堕落は一種のアクシデントであり非原理的な行為だから「堕落原理」ではおかしいと、堕落を論じる「堕落論」に修正したのかもしれません。


先生は単身、霊界と肉界の両界にわたる億万のサタンと闘い、勝利されたのである。
そうして、イエスをはじめ、楽園の多くの聖賢たちと自由に接触し、ひそかに神と霊交なさることによって、天倫の秘密を明らかにされたのである。
（原理講論より）


神と霊交していたら「堕落原理」にはならなかったのではないでしょうか？（笑）

タグ： 統一教会 , 統一原理 , 堕落論

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