第66連隊 板倉由明説03
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ここで注意すべきなのは、「南門城壁」という言葉である。この「南門」とは中華門を指し、「南門城壁」とは、中華門を中心に左右に伸びる城壁を言う。
歩47-3が確保した城壁とは、中華門から西400ｍの地点である。一方、第66連隊が担当した城壁は、中華門から東の地点である。つまり、歩47-3の確保した場所と、歩66-�気�攻撃した場所とでは、同じ「南門城壁」であっても場所が違うのである。
第47連隊第2中隊（歩47-2）の陣中日誌によれば、12日18:45の大隊命令で中華門西400ｍの城壁上の確保をしたことが確認できる。ただし、同命令では、第4中隊に対し、確保した城壁上の中華門方向に向かって陣地を拡張することを命じ、第2中隊に対しては、同じく確保した城壁上を城壁西南角に向かって陣地を拡張するように命じているものの、13日12:00までは城内掃蕩の命令は出されていない。
ここでは、歩兵第150連隊（歩150）の雨花台攻撃の模様と、歩兵第115連隊（歩115）が城壁に軍旗を揚げて万歳三唱をした点について言及している。この２点に関して、歩66-�祇鐺�詳報の記述と一致しないと主張する。
雨花門とは、中華門から東に約1.1km程度離れた場所にある鉄道用の城門である。
歩150は、歩115と共に雨花門を攻撃し、16:07には雨花門に日章旗を掲げ、夕方には一部を城内に侵入させ掃蕩を行っていたが、夜は城壁附近に陣地を構えて逆襲に備えていた。13日07:10、雨花門南東の方向にある武定門方向に掃蕩を開始し、08:30に武定門に到着している（以上、歩兵第百五十聯隊『戦闘詳報』第六号（『南京戦史資料集２』ｐ574-578）より）。
歩150と歩115の攻撃場所は雨花門であり、 歩66が攻撃した中華門東方附近とは場所が違い、掃蕩している区域も雨花門から武定門にかけての地域であることから、歩66の攻撃していた場所との関わりが少ないと考えられる。よって、歩150が雨花門に日章旗を立てたのが12日16:07であったとしても、そのことが13日07:00から開始された歩66の南門城壁の攻撃時期と一致しないとしても、攻撃場所が違うのだから、矛盾した記述とはならない。
「午前六時三十分ヨリ附近ハ全ク静穏トナリタリ」という記述の「静穏」とは、その前に中国軍の逆襲があり、その逆襲を撃退したことにより、静穏となったことを意味する。よって、歩66-�祇鐺�詳報が示す13日07:00からの城壁攻撃が存在しなかったことを意味するのではない。
歩150戦闘詳報の記述からでは、歩115が万歳三唱を行った地点が、雨花門なのか武定門なのかの判断がつかないが、雨花門には12日16:07に日章旗を揚げていることを考えると、翌日に同じ場所で万歳三唱を行っていると考え難いので、おそらく武定門での出来事考えられる。いずれにせよ、歩66が攻撃した中華門附近城壁とは場所が違う。よって、 歩115が万歳三唱を行った13日08:30に、歩66が未だ中華門附近の城壁を攻撃中であったとしても（歩66の攻撃していた城壁の攻撃が終了したのは13日10:00）、攻撃している場所が違うので、記述が矛盾しているわけではないのである。
歩兵第13連隊（歩13）の戦闘記録は少なく、この板倉の記述が『南京戦史』P219を参照したものであると思われるが、その『南京戦史』が何を根拠としているのかが書かれていないので、根拠が不明確だと言わざるを得ない。
歩13第7中隊長・萩平昌之の手記によると、「中華門を啓開して遂に敵首都南京城壁に日章旗をうちたてた。時に十二月十三日午前〇時四十分」と書かれていることなどから、中華門の占領・開門時間などは概ね正しいものと思われる。
ただし、『南京戦史』にも書いてあるとおり、「城門前のクリーク」に仮橋が架かったのは、12日14:30であり、板倉が書くように13日08:00ではない。
また、13日08:00という時間から中華門を経由して「各部隊が続々入城していた」と書いているが、その「各部隊」とはどの部隊なのかも分らず、そういう事実を示す資料は確認ができない。
もっとも、第六師団『戦時旬報 第十三・十四号』や萩平手記によれば、歩13の掃蕩隊は、13日に城内の清涼山と五台山を占領していることから、歩13が開門された中華門を通って入城したことが判断できる。
歩13の行動は概ね上記の通りだが、すでに指摘しているとおり、歩兵第66連隊（歩66）の城壁突入口は中華門附近の東側城壁であり、歩13の突入口である中華門ではない。よって、歩13が13日08:00に中華門から入城したとしても、歩66がその中華門より東側の城壁を攻撃していたこと矛盾するわけではない。
歩13の正確な掃蕩地区は解らないが、部隊の一部が清涼山や五台山まで到達していることからすると、歩兵第66連隊・歩兵第102連隊の掃蕩担当地区である漢中路以東の地域を犯してまで掃蕩を行っているとは考え難い。 つまり、いくら歩13の城内掃蕩が13日08:00から始まったとしても、それが歩66-�祇鐺�詳報に記された城壁攻撃（10:00に終了）を否定する根拠にはならない。
歩13の行動は、資料が不足していることにより、正確にトレースすることは出来ないが、歩13が攻撃を行ったのは南門城壁の「中華門」に対するものであり、歩66が攻撃を行った中華門東方城壁とは場所が異なり、両者の攻撃の進捗状況に差異があったとしても、それを事実関係に矛盾があるということは出来ない。
しかし、それぞれの部隊の攻撃の実態を検討すると、南門城壁といっても、それぞれの確保・占領した場所でそれぞれに攻防戦が繰り広げられ、その部分々々において城壁の破壊、突破口の開設、日章旗の立てる、万歳三唱という行為が行われていたのである。つまり、攻撃している場所が違うので、攻撃の進み具合も異なるわけである。
板倉は、歩66と他の部隊との攻撃の進捗状況が一致しないことをもって、歩66-�祇鐺�詳報「五」「六」の記述を「武勇伝の創作」だと推測したが、すでに検討したとおり、この推測の根拠が間違であった。板倉の主張の誤りは明らかだと思われる。
戦闘詳報「五」「六」の記述の矛盾
板倉の主張
板倉由明『本当はこうだった 南京事件』ｐ128-129板倉は、歩兵第66連隊第1大隊（歩66-�機棒鐺�詳報「五」「六」に記されている南京城壁での攻防戦の模様は、「はなはだしく史実と異なっている」と主張する。その異なっているという「史実」とは何かというと、次の３つの記録を指している。
（４）�祇鐺�詳報の五、六（註15）は南京城壁攻防戦の記述だが、これがはなはだしく史実と異なっている。
「五、午前七時〇分予定ノ如ク行動ヲ起シ機関銃ヲ斉射シテ聯隊主力ノ城門進入ヲ掩護スルト共ニ同時ニ当面ノ掃蕩ヲ開始ス……掃蕩愈々進捗スルニ伴ヒ投降スルモノ続出シ午前九時頃迄ニ三百余名ヲ得友軍砲弾ハ盛ニ城内ニ命中スルヲ見ル
六、午前十時遥ニ破壊遙ニ破壊サレタル南門城壁上ニ日ノ丸ノ揚ルヲ認メ聯隊主力ノ南京城入城セルヲ知リ全員ハ隊長ノ音頭ヲ以テ感激ノ万歳ヲ三唱シ皇居ヲ遙拝ス」
実際には、第二章「新聞報道と中山門一番乗りの謎」のように南門城壁には第六師団の歩四七三中隊が十二日十二時二十分に登攀し、十六時四十分に確保した、と記録されている。また、歩一五〇�兇榔�花台を爆破し、午前四時七分に城壁城に日章旗を揚げている（註16）。これら各聯隊は、十二日夜の数回の中国軍の逆襲を撃退して城壁を確保し、十三日午前七時頃から城内中央部に向かって掃蕩を開始しており、歩一五〇は十三日朝の市街の状況と歩一一五について次のように記している。
「午前六時三十分頃ヨリ附近ハ全ク静穏トナリタリ……此頃歩兵第百十五聯隊ハ軍旗ヲ擁シテ城壁城ニ至リ万歳ヲ三唱セリ（午前八時三十分）」（註17）
また歩十三の中華門占領は十三日午前一時、工兵隊による中華門の開門は午前三時三十分、午前八時過ぎには、城門前のクリークには仮橋が架かって各部隊が続々入城していたという。そうなると歩六十六が、早朝からの砲兵掩護射撃の下に城壁奪取に奮闘していたり、午前十時に城壁上の日章旗を望み見て万歳を三唱した話は何であろうか。�気�戦闘詳報に、自分の聯隊の武勇伝を創作して書き込んだものとしか思えない。
- 歩兵第47連隊第3中隊の行動
- 歩兵第150連隊の記録
- 歩兵第13連隊の記録
歩兵第47連隊第3中隊の行動
『本当はこうだった南京事件』p128歩66-�気寮鐺�詳報には、南門城壁の攻撃について、12月13日07:00に攻撃を攻撃を開始し、同日09:00に友軍の砲撃があり、10:00に城壁に日章旗が揚がった、と記されている。しかし、南門城壁には、歩兵第47連隊第3中隊（歩47-3）が、前日の12日12:20に登攀、同日16:40に確保している、と板倉は主張する。
実際には、第二章「新聞報道と中山門一番乗りの謎」のように南門城壁には第六師団の歩四七三中隊が十二日十二時二十分に登攀し、十六時四十分に確保したとされている 。
ここで注意すべきなのは、「南門城壁」という言葉である。この「南門」とは中華門を指し、「南門城壁」とは、中華門を中心に左右に伸びる城壁を言う。
歩47-3が確保した城壁とは、中華門から西400ｍの地点である。一方、第66連隊が担当した城壁は、中華門から東の地点である。つまり、歩47-3の確保した場所と、歩66-�気�攻撃した場所とでは、同じ「南門城壁」であっても場所が違うのである。
第47連隊第2中隊（歩47-2）の陣中日誌によれば、12日18:45の大隊命令で中華門西400ｍの城壁上の確保をしたことが確認できる。ただし、同命令では、第4中隊に対し、確保した城壁上の中華門方向に向かって陣地を拡張することを命じ、第2中隊に対しては、同じく確保した城壁上を城壁西南角に向かって陣地を拡張するように命じているものの、13日12:00までは城内掃蕩の命令は出されていない。
歩兵第四十七聯隊第二中隊陣中日誌
大隊命令一三八
十二月十ニ日 一八・四五 於南京城壁下
一、大隊（第一中退ヲ復帰セラル）ハ本夜南門以西ノ城壁上ヲ占領シ至厳ナル警戒ノモトニ夜ヲ徹セントス
二、４中（１／４ＭＧ属ス）ハ城壁昇口ヨリ右ヲ城内及南門方向ニ対シ陣地ヲ占領シ、逐次南門方向ニ対シ陣地ヲ拡張スヘシ
２中（１／４ＭＧ属ス）ハ第三中隊ト交代、昇口ヨリ左ヲ占領シ、逐次陣地ヲ拡張、第二十三聯隊ノ右部隊ニ連繋シ城内及城壁西南角方向ニ対シ陣地ヲ占領スヘシ
『南京戦史資料集２』p399
歩兵第四十七聯隊第二中隊陣中日誌つまり、歩47-3は、南門城壁の西方400ｍの地点を占拠し、城壁上を西方に向かって拠点を広げたが、12月13日12:00までは、その城壁上の拠点を占拠するだけで終わっていた。したがって、歩47-3の12月12日12:00の登攀開始、16:45の占領と、歩66-�気�攻撃した南門城壁の東方部分の攻撃とは直接的な関係がないのである。
�戯醋唇貉斡綢莪貘臑睫仁�
十二月十三日 一二・〇〇 於南門西北城壁上
一、聯隊第一線北側市街ニハ大ナル敵ナキモノノ如ク、第百十四師団及第二十三聯隊ハ市街ノ掃蕩ヲ開始シツツアリ
聯隊ハ主力ヲ以テ一二・〇〇城壁ノ線ヲ出発、城壁「シカンセン」高地ニ亘ル市街ノ掃蕩ヲ実施ス
第三大隊ハ一二・〇〇城壁ノ線出発「シカンセン」東南側市街ノ掃蕩ニ任シ、其一部ヲ以テ「シカンセン」高地ヲ占領ス
二、第一大隊ハ第三大隊ノ前進ヲ掩護シタル後、別紙要図ノ区域内市街ノ掃蕩ヲ実施セントス（要図略）
三、第一、第二、第四中隊ハ別紙要図ノ区域内市街ノ掃蕩ヲ実施スヘシ（要図略）
『南京戦史資料集２』p399
歩兵第150連隊の記録
『本当はこうだった南京事件』p128「午前六時三十分頃ヨリ附近ハ全ク静寂トナリタリ……此頃歩兵第百十五聯隊ハ軍旗ヲ擁しテ城壁上ニ至り万歳ヲ三唱セリ（午前八時三十分）」（註17）
また、歩一五〇�兇榔�花門を爆破し、午後四時七分に城壁上に日章旗を掲げている（註16）。これら各聯隊は、十二日夜の数回の中国軍の逆襲を撃退して城壁を確保し、十三日午前七時頃から城内中央部に向かって掃蕩を開始しており、歩一五〇は十三日朝の市街の状況と歩一一五について次のように記している。
ここでは、歩兵第150連隊（歩150）の雨花台攻撃の模様と、歩兵第115連隊（歩115）が城壁に軍旗を揚げて万歳三唱をした点について言及している。この２点に関して、歩66-�祇鐺�詳報の記述と一致しないと主張する。
雨花門とは、中華門から東に約1.1km程度離れた場所にある鉄道用の城門である。
歩150は、歩115と共に雨花門を攻撃し、16:07には雨花門に日章旗を掲げ、夕方には一部を城内に侵入させ掃蕩を行っていたが、夜は城壁附近に陣地を構えて逆襲に備えていた。13日07:10、雨花門南東の方向にある武定門方向に掃蕩を開始し、08:30に武定門に到着している（以上、歩兵第百五十聯隊『戦闘詳報』第六号（『南京戦史資料集２』ｐ574-578）より）。
歩150と歩115の攻撃場所は雨花門であり、 歩66が攻撃した中華門東方附近とは場所が違い、掃蕩している区域も雨花門から武定門にかけての地域であることから、歩66の攻撃していた場所との関わりが少ないと考えられる。よって、歩150が雨花門に日章旗を立てたのが12日16:07であったとしても、そのことが13日07:00から開始された歩66の南門城壁の攻撃時期と一致しないとしても、攻撃場所が違うのだから、矛盾した記述とはならない。
「午前六時三十分ヨリ附近ハ全ク静穏トナリタリ」という記述の「静穏」とは、その前に中国軍の逆襲があり、その逆襲を撃退したことにより、静穏となったことを意味する。よって、歩66-�祇鐺�詳報が示す13日07:00からの城壁攻撃が存在しなかったことを意味するのではない。
歩150戦闘詳報の記述からでは、歩115が万歳三唱を行った地点が、雨花門なのか武定門なのかの判断がつかないが、雨花門には12日16:07に日章旗を揚げていることを考えると、翌日に同じ場所で万歳三唱を行っていると考え難いので、おそらく武定門での出来事考えられる。いずれにせよ、歩66が攻撃した中華門附近城壁とは場所が違う。よって、 歩115が万歳三唱を行った13日08:30に、歩66が未だ中華門附近の城壁を攻撃中であったとしても（歩66の攻撃していた城壁の攻撃が終了したのは13日10:00）、攻撃している場所が違うので、記述が矛盾しているわけではないのである。
歩兵第13連隊の記録
『本当はこうだった南京事件』p128
また歩十三の中華門占領は十三日午前一時、工兵隊による中華門の開門は午前三時三十分、午前八時過ぎには城門前のクリークには仮橋が架かって各部隊が続々入城していたという。
歩兵第13連隊（歩13）の戦闘記録は少なく、この板倉の記述が『南京戦史』P219を参照したものであると思われるが、その『南京戦史』が何を根拠としているのかが書かれていないので、根拠が不明確だと言わざるを得ない。
歩13第7中隊長・萩平昌之の手記によると、「中華門を啓開して遂に敵首都南京城壁に日章旗をうちたてた。時に十二月十三日午前〇時四十分」と書かれていることなどから、中華門の占領・開門時間などは概ね正しいものと思われる。
ただし、『南京戦史』にも書いてあるとおり、「城門前のクリーク」に仮橋が架かったのは、12日14:30であり、板倉が書くように13日08:00ではない。
また、13日08:00という時間から中華門を経由して「各部隊が続々入城していた」と書いているが、その「各部隊」とはどの部隊なのかも分らず、そういう事実を示す資料は確認ができない。
もっとも、第六師団『戦時旬報 第十三・十四号』や萩平手記によれば、歩13の掃蕩隊は、13日に城内の清涼山と五台山を占領していることから、歩13が開門された中華門を通って入城したことが判断できる。
歩13の行動は概ね上記の通りだが、すでに指摘しているとおり、歩兵第66連隊（歩66）の城壁突入口は中華門附近の東側城壁であり、歩13の突入口である中華門ではない。よって、歩13が13日08:00に中華門から入城したとしても、歩66がその中華門より東側の城壁を攻撃していたこと矛盾するわけではない。
歩13の正確な掃蕩地区は解らないが、部隊の一部が清涼山や五台山まで到達していることからすると、歩兵第66連隊・歩兵第102連隊の掃蕩担当地区である漢中路以東の地域を犯してまで掃蕩を行っているとは考え難い。 つまり、いくら歩13の城内掃蕩が13日08:00から始まったとしても、それが歩66-�祇鐺�詳報に記された城壁攻撃（10:00に終了）を否定する根拠にはならない。
歩13の行動は、資料が不足していることにより、正確にトレースすることは出来ないが、歩13が攻撃を行ったのは南門城壁の「中華門」に対するものであり、歩66が攻撃を行った中華門東方城壁とは場所が異なり、両者の攻撃の進捗状況に差異があったとしても、それを事実関係に矛盾があるということは出来ない。
まとめ
板倉は、歩47、歩13、歩150それぞれの城壁・城門に対する攻撃の進捗状況と、歩66の城壁攻撃の進捗状況が一致しないことを理由に、歩66-�祇鐺�詳報の記述が間違いであると主張する。しかし、それぞれの部隊の攻撃の実態を検討すると、南門城壁といっても、それぞれの確保・占領した場所でそれぞれに攻防戦が繰り広げられ、その部分々々において城壁の破壊、突破口の開設、日章旗の立てる、万歳三唱という行為が行われていたのである。つまり、攻撃している場所が違うので、攻撃の進み具合も異なるわけである。
板倉は、歩66と他の部隊との攻撃の進捗状況が一致しないことをもって、歩66-�祇鐺�詳報「五」「六」の記述を「武勇伝の創作」だと推測したが、すでに検討したとおり、この推測の根拠が間違であった。板倉の主張の誤りは明らかだと思われる。
目 次
- 「聯隊命令の要旨」時系列の矛盾
- 「捕虜監視」命令による矛盾
- 戦闘詳報「五」「六」の記述の矛盾>第66連隊 板倉由明説03
2006年03月04日(土) 12:40:21 Modified by kknanking