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【東京】『スプレー式殺虫剤』使用に注意 台所などで火災相次ぐ 原因は可燃性ガス 十分に換気を2009年9月10日 スプレー式殺虫剤の使用による火災が6月以降に相次いで起きていることが、東京消防庁の調べで分かった。同庁は、噴射剤の可燃性ガスが引火の原因として、ガスこんろや石油ファンヒーターなど火の気のあるところで使わないよう注意を呼び掛けている。 (末松茂永) 同庁によると、殺虫剤による火災は六〜八月に五件発生し、三人が軽いやけどをした。うち一件は、台所で調理中、冷蔵庫の近くを飛んでいたハエに殺虫剤をかけた際、約一メートル離れたガスこんろに引火し、冷蔵庫や壁を焼いた。 冷蔵庫の下にいたゴキブリへの噴射が誘因となり、そばのファンヒーターを燃やした事例もあった。 殺虫剤以外にも可燃ガス入りスプレー缶の使用による火災は起きている。スプレー缶の火災は、二〇〇六〜〇八年の三年間で三十一件起き、二十九人が軽傷を負った。 浴室で、油汚れを落とすスプレー式化学洗浄剤(パーツクリーナー)を使い自転車を清掃した後、点火した風呂釜から引火した事例が五件と最も多かった。ガスストーブ近くで使った制汗スプレーの粉末製剤が火災の原因になった例もあるという。 東京消防庁は「スプレー缶に使われる液化石油ガス(LPG)は空気よりも重く、くぼんだところにしばらく滞留する。噴射後は十分に換気してほしい」としている。
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