2009.09.10 Web posted at:  20:05  JST Updated - CNN
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アフガン人記者の遺体放置を非難、ISAFの米紙特派員救出

カブール(CNN) アフガニスタンの治安維持に当たる北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が9日未明に実行した、拉致された米紙ニューヨーク・タイムズの英国人記者、ステファン・ファレル氏(46)の救出作戦で、アフガンの記者団体は10日、ファレル氏に同行していたアフガン人記者が戦闘で死亡したものの遺体が現場に置き去りにされたとしてISAFを非難する声明を発表した。

ファレル氏は5日、アフガン北部クンドゥズ州で取材の際、イスラム強硬派勢力タリバーンに拉致されていた。ISAFは救出作戦に踏みきり、タリバーンと交戦し、アフガン人記者らが死亡していた。英軍兵士1人、女性と子供も死亡している。

ファレル氏は無事だった。同記者はクンドゥズ州で、タリバーンを標的としたISAFの空爆で民間人多数も死亡したとされる事件を取材していた。運転手や通訳も同行し、共に拉致されていた。

外国メディアで働くアフガン人記者らは声明で、同僚の記者の遺体を放置したISAFの救出作戦は「二重基準の行動」と批判。アフガン人記者の死亡はこの作戦によって生まれたとし、ISAFは他の非軍事手段による解決方法を模索することなく強硬手段に訴えたとも非難した。

また、救出作戦で(タイムズ紙)記者を助け、死亡した兵士の遺体を収容しながら、アフガン人記者の遺体を置き去りしたのは非人間的な行為であるとも弾劾した。

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