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偽造認知で在留資格取得、容疑で3人逮捕/神奈川県警
- 社会
- 2009/09/04
改正された国籍法を悪用し、子どもの日本国籍を不正に取得したとして、県警国際捜査課と藤沢署は3日までに、公正証書原本不実記載・同行使と、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、厚木市関口、工員正木成一(30)、ペルー国籍で同所、工員サオナ・ロハス・ジェシカ・アレハンドラ(33)、大和市西鶴間8丁目、無職ヤマグチ・レイエス・ニイル・エステバン(40)の3容疑者を逮捕した。
改正国籍法は今年1月に施行され、結婚していない日本人の父と外国人の母の子どもが、出生後であっても認知されれば日本国籍が取得できるよう、要件が緩和された。改正をめぐっては、国籍取得を目的とした不正認知が増えるとの懸念があった。県警によると、改正法を悪用した偽装認知の摘発は、全国で初めて。
逮捕容疑は、共謀して2006年10月5日、内縁関係のジェシカ、ニイル両容疑者の長男(3)について、正木容疑者を父とする虚偽の認知届を厚木市役所に提出。昨年11月11日に、偽装認知した長男の日本国籍取得届けを横浜地方法務局厚木支局に提出し、長男の日本国籍を不正に取得した、としている。
同課などの調べに対し、ニイル容疑者は「(子どもの日本国籍を得ることで、ジェシカ容疑者に)安全な日本の国籍を取らせたかった」と供述。正木、ジェシカ両容疑者は「自分たちの子どもだ」と、容疑を否認している。
県警によると、DNA鑑定で長男が正木容疑者の子でないことが確認されている。ジェシカ容疑者は03年に他人名義の旅券で不正に入国していたという。県警は偽装認知に至った背後関係を詳しく調べている。
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