ハブを前にして不敵な笑みを浮かべる大毅=奄美市内のハブ園
「デイリースポーツ後援・WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦」(10月6日、大阪市中央体育館)
鹿児島県奄美大島で合宿中のボクシングの亀田大毅(亀田)が9日、奄美市内のハブ園で“ハブ特訓”を行った。ハブを王者デンカオセーン(タイ)に見立て強烈なメンチ切りでKO。またこの日午前には海釣りで英気を養い、全長40センチのタイを釣り上げた。“ハブ特訓”で集中力を養い、タイを豪快に仕留め王座奪取へ自ら前祝いした。
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鋭く牙をむくハブを大毅がにらみつけた。全長170センチのハブは巨体をくねらせ大毅に襲いかかろうとした。ハブの猛毒にかかればひとたまりもない。だが大毅は視線をそらすことなくジッとにらみつけた。メンチ切りは30秒間に及び、大毅の迫力にハブが視線をそらして勝負を投げ大毅の“KO”勝利となった。
大毅は「オレはヘビ年生まれやからヘビには親近感がある。久々のメンチ切りやったな。デンカオセーンにかまれても死なんけど、ハブにかまれたら死ぬ。闘争心が出てきたわ」と目をギラギラさせながら語った。この光景を見ていた興毅は「大毅は毒を持ってる。なめたらアカンで」とクギを刺した。
この日は午前中、沖に出て海釣りを行った。帰港する間際に全長40センチものタイを釣り上げた。終了ゴング寸前の逆転劇に大毅は「12回KO勝ちやな。デンカオセーンはタイ人やし、タイを釣ってベルトはもらったも同然やな。いい風が吹いてきてるわ」と予期せぬ吉兆に笑みが絶えなかった。
(2009年9月10日)