2009年9月10日 9時43分更新
岡山市の中学校の修学旅行をめぐり、国内の大手旅行会社5社が見積もり代金を不正につり上げるカルテルを行っていたことを受け、市の中学校の校長会は、カルテルと認定された分の旅行代金の一部返金や見積もり内容の見直しを求めるなどとする報告書をまとめました。
公正取引委員会はことし7月、大手旅行会社5社が今年度以降に実施される岡山市の公立中学校の修学旅行について、おととしと去年の2回に渡って見積もりの価格を事前に話し合って決めるカルテルを行っていたと認定しました。
これを受けて岡山市の中学校の校長会は、報告書をまとめ、カルテルが認定された、今年度と来年度の修学旅行についてはそれぞれの学校が業者と交渉し、旅行代金の一部の返金や、見積もり内容の見直しなどを求めるとしています。また、再来年度以降の契約については、業者が再発防止についての確約書を提出したことから、引き続き取り引きの対象とすることにしました。
岡山市中学校長会では「業者には反省してもらうとともに、学校側でもより厳しく適正な業者選定を行っていきたい」と話しています。