はじめに
インタビューや取材、会議など、録音した音声データを活字に起こすときに、「これがあれば、もっと早くできる!」という方法です。
ノートに走り書きしたメモや、議事録で十分なこともありますが、インタビューなど、その人の語調や言い回しが原稿の面白さにつながるときは、音声データを丸々起こしてから、編集することをオススメします。
準備するもの
ICレコーダー
タイトルでは「テープ」となっていますが、今どきテープを使うライターはほとんどいません。WAVE/MP3/WMAなど、互換性が高く、広く使われている拡張子で保存されるものが良いでしょう。
私はSONYのMP3で録音できるタイプのものを使っていますが、1Gで最高音質でも12時間ほど録ることができ、当時1万円程度でした。最近はその価格帯だと2Gと4Gが主流のようです。
また、USBで接続できるので、データの移動も簡単です。空き容量に音楽を入れて、MP3プレーヤーとしても使えます。
ポイント
ICレコーダーで録音する際には、ケータイのICレコーダー機能で同時録音をしましょう。ICレコーダーと比べると音質は悪いですが、ICレコーダーの電池が切れたときや、空き容量が足りないとき、誤ってデータを消してしまったときなどの、バックアップになります。
パソコン
音声を再生するにも、原稿を作成するにも必要です。あなたが文豪でもない限り、原稿用紙での入稿は敬遠されます。
okoshiyasu2
「おこしやす2」というテープ起こし専用ソフトをダウンロードします。これがかなり便利。
停止してから再生するとき、自動で指定秒数戻ってから再生してくれるので、いちいち巻き戻したりしなくて良いのです! うっかり巻き戻しすぎてイライラすることがありません。
また、再生速度を変えられるので、テンポ良く音声データを聞き進められます。詳しい使い方は後述します。
okoshiyasu2をセットアップ
okoshiyasu2を起動し、オプション>設定>キー設定で、ホットキーを設定します。
こうすることで、ウインドウの切り替えをしたり、ICレコーダーを触る必要がなくなります。
つまり、キーボードから手を離すことなく、音声を巻き戻したり、再生したりと、スムーズに原稿を書き進めることができるのです!
筆者の場合
私の場合、原稿を書くときにはWORDを使っていますので、F2に「巻き戻し」を、F3に「早送り」を、F11に「再生・停止」を設定しています。
他のキーにはWORDの機能が割り振られているので、同時にWORDの機能が開かないようにするためです。意外とこの3つの設定で十分ですが、お好みで色々設定してみてください。
原稿を書いてみよう!
okoshiyasu2の「開く」からファイル(音声データ)を開きます。ファイルのドラッグ&ドロップで開くこともできます。
音量調節をして、声が低すぎたり高すぎて聞き取りづらいときには、「音程」で調節しましょう。また、雑音が入っていて聞き取りづらいときには、イコライザを調節して、音声とは関係ない音域の音を消すと良いでしょう。
実際に自分が録音した現場にいたなら、話の大筋は覚えているもの。速度は1.3~1.5倍に設定しても、聞き取ることができます。逆に早口なとき、単語が聞き取れないときには、速度を遅くすれば聞き取ることができます。
あとはひたすら書くだけ!
原稿を書くスピードや方法は人それぞれですが、だんだん自分が書きやすいやり方がわかってくると思います。テープ起こしは、慣れるまでは大変ですが、慣れると単純作業。それでは、原稿作成頑張ってください!