2009年 9月 9日
修学旅行カルテルで代金一部返還へ
岡山市の中学校の修学旅行を巡って旅行代理店5社がカルテルを結んだ問題です。カルテルを結んだとされる修学旅行について代金の一部が返還されることになりました。返還されるのは岡山市内に支店を持つ旅行代理店の5社がカルテルを結んだとされる今年度分の修学旅行代金の一部です。岡山市内の36の中学校、約6000人が対象で、1人につき2000円前後が返還されます。中学校の校長会が5社と話し合って合意したもので、今後は、学校が個別に業者と交渉し、返還を求めるということです。また来年度の修学旅行についてはすでに仮契約を結んでいることから5社に対し見積もり内容の見直しを求めるということです。この問題では5社のうち3社が公正取引委員会から排除措置命令を受けています。

着うたフル著作権法違反 役員2人 初公判
人気歌手の楽曲を無許可で配信したとして岡山市の会社が摘発された事件の初公判です。著作権法違反の罪に問われている会社役員2人は起訴内容を認めました。著作権法違反の罪に問われているのは隅川雅樹被告ら2人と隅川被告が社長を務める岡山市北区問屋町のサイト運営会社エーアールケイなど3社です。起訴状などによりますと2人は、運営していた携帯電話向けの音楽配信サイトでおととし12月から去年9月まで大塚愛さんなど人気歌手の楽曲4曲を無許可でダウンロードできるようにし、著作権を侵害したものです。岡山地裁で開かれた9日の初公判で2人は「間違いありません」と起訴内容を認めました。この後、冒頭陳述で検察側は、レコード製作会社などの被害額が約2400万円に上ることを明らかにしました。

岡山市の強盗事件で再逮捕の男 余罪供述
岡山市北区のアパートで女性から現金などを奪ったとして強盗などの疑いで再逮捕された男が他にも10件ほどの住居侵入を繰り返していたと供述していることが分かりました。強盗などの疑いで再逮捕された岡山市北区奥田西町の内装工、大塚宙容疑者は、9日朝、岡山地方検察庁に身柄を送られました。警察によりますと大塚容疑者は今年6月21日の未明、岡山市北区富町のアパートの一室に侵入し21歳の女性の手を縛った上、現金約1500円などを奪った疑いです。警察の調べに対し大塚容疑者は1人暮らしの女性をねらって10件ほどの住居侵入を繰り返したと供述しているということで、警察が裏づけ捜査を進めています。大塚容疑者は岡山市北区で起きた別の住居侵入事件で逮捕・起訴されていました。

一日救急隊長に中村友梨香選手任命
9月9日は救急の日です。天満屋女子陸上部の中村友梨香選手が岡山市北消防署の一日救急隊長に任命され、救急隊員の仕事を学びました。岡山市役所で行われた委嘱式では救急隊員の制服を着た中村選手に委嘱状と一日救急隊長と書かれたタスキが渡されました。そして岡山市消防局の藤原文法局長が救急隊員の仕事を学び正しい救急車の利用法を市民に呼びかけてくださいと激励しました。このあと、中村選手は交通事故で重症を負った男性の救急措置の訓練に立ち会いました。岡山市消防局によりますと去年1年で約2万5000件の救急要請のうち半分は軽症患者で、消防局では緊急性の無い場合は救急車の利用を控えるよう呼びかけています。

高松市で海底ゴミ公開
海底ゴミの実態を知ってもらおうと高松市沖の瀬戸内海の海底に沈んでいたゴミが9日、高松市内で公開されました。高松市沖の海底から回収されたゴミはペットボトルや空き缶、ソファや家電製品など4トンコンテナで2杯分になります。自然保護活動を行う土庄町のNPO法人、瀬戸内オリーブ基金とボランティア団体などが海底ゴミの実態を知ってもらおうと漁協の協力を得て底引き網などで引き揚げました。このNPO法人では今後、行政にゴミの排出を規制する法整備の必要性を訴えることにしています。