麻生太郎首相は9日、首相官邸で海洋政策研究財団の秋山昌広会長(元防衛事務次官)と会談し、衆院選の自民党惨敗に関し「昨年秋にやっていれば、ここまで負けなかった」と述べた。
首相は昨年9月の就任直後に衆院解散の時機を探ったが、「政局より政策」を理由に先送りを続け、今年7月まで解散に踏み切らなかった。秋山氏によると、首相は「選挙をしていれば、世界同時不況に対応できなかった。しないでよかった」とも語り、自らの判断は間違っていないとの認識を示した。
自身については「選挙前に1キロ、選挙で1キロやせたが体調はいい」と話したという。【石川勝義】
毎日新聞 2009年9月9日 19時25分