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【神奈川】

鶴見川 もっときれいに 法政二高ボート部OBら 13日に“恩返し”の清掃

2009年9月10日

法政二高の生徒やOBらがボート練習で利用している鶴見川=横浜市鶴見区元宮で

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 川崎市中原区の法政大学第二高校ボート部が活動拠点にしている鶴見川に“恩返し”をしようと、OBでつくる「木月艇友会」らが十三日、鶴見川の両岸を清掃する。かつて「日本一汚い」と呼ばれた川も徐々に水質改善が進むが、同会のメンバーらは「もっときれいにできる」と、参加者を募っている。 (酒井博章)

 今年で創部五十五年となる同校ボート部は、かつてインターハイ準優勝の経験もある名門として知られる。

 もともと多摩川で活動していたが、十五年前、横浜市鶴見区の鶴見川にボート場ができて拠点を移したという。

 高校生らだけではなく、同会のOBらも年に数回、鶴見川でボートの練習をしている。会のメンバーで川崎区で仕出し弁当店を営む宮川重さん(59)は、十年ほど前から仕事の合間に仲間たちと再びボートを始めた。

 関東周辺の大会を中心に出場し、今夏も福島県喜多方市の社会人ボートレースに参加。こうした遠征を通して、鶴見川の汚れを再認識したという。

 宮川さんは「きれいになったといっても、まだ水が濁って川底が見えない。後輩たちが毎週練習している川をきれいにしよう」と仲間らに呼び掛けた。

 鶴見川は、東京都町田市を源流とする約四十二キロ。高度経済成長期に生活排水などで汚れ、二〇〇二年の調査で全国最下位となるなど、近年も水質が最低レベルで推移している。

 清掃には会のメンバーなど約二十人が参加する予定だが、宮川さんは「地域に愛着がある人たちもぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。

 午前十時に横浜市鶴見川漕艇(そうてい)場(鶴見区元宮)の艇庫前集合。上流の末吉橋(川崎市幸区小倉)まで約二キロの両岸を清掃する予定。参加者には先着五十人にカレーを振る舞う。問い合わせは宮川さん=(電)(355)9808=へ。

 

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