法廷に引きずり出される<佐藤優現象> 2
<佐藤優現象>は、リベラル・左派の集団転向現象と解釈されるが、そもそもこれまで日本に国益論を越えた思想や原則を持ったリベラル・左派というものが勢力として存在したのだろうか。歴史的にも報道や言論人が自ら進んで国策に協力し、翼賛体制に組み込まれていたことを「転向」と表現するものなのだろうか。最初から思想も信念もなく、まして外国からの受け売りで、血肉からでたものではない内面化されない思想は、時流によって変わっていくことこそ未だに続く日本流ではないのか。
まぁ、そう言って、いくら中身がなく薄っぺらだとしても変節現象は起こっているのは事実。
佐藤優ー岩波書店ー週刊新潮による金光翔氏への言論封殺名誉毀損事件は、リベラル・左派論壇が<佐藤優現象>に飲み込まれているからこそ起こった、極めて特異で倒錯した異常な事象である。
言論封殺事件を批判する立場のリベラル・左派ジャーナリズムが直接間接的に言論封殺に関わっているわけだから、これまでメディアでまったく取りあげられることはなくこれからも取りあげられないだろう。だからこそ<佐藤優現象>に疑念を抱いているブロガーや掲示板での書き込みの常連らこそが、この事件にもっと注視し意見を活発に発信するべきだと思う。
言論封殺事件は元々佐藤優という作家のタブー化(佐藤優現象の一つ)が原因だ。こんな権威も権力もないチンケなほら吹きがなぜ論壇のタブーになったのだろうか。当然佐藤優を裏で持ち上げている力があるわけだ。金光翔氏の論文「<佐藤優現象>批判」はその点についても触れてはいるが、金光翔氏はこの裁判でこの<佐藤優現象>を企図した原点を法廷で暴き出してやろうと考えているようだ。
第一回の口頭弁論まで一週間をきった。
「訴状をアップしました/第1回口頭弁論期日」
http://watashinim.exblog.jp/10145991/
したがって、この訴訟において、佐藤氏と『週刊新潮』の関係が明らかにされることは、小林よしのり氏らによってつとに指摘されている佐藤氏の「言論封殺」の実態、および、「言論の自由」への挑戦者と言うべき佐藤氏をもてはやすマスコミの腐敗を明らかにすることである。
「訴状(原告:金光翔、被告:新潮社・早川清『週刊新潮』前編集長・佐藤優氏)」
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-22.html
当ブログは、微力ながら金光翔氏を応援していく。
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