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【目的と概要】
丸森町自然薯研究会(代表齋藤晴延、会員43名)は、古くから町内で生産されてきた自然薯の栽培に取り組むため、平成16年に地域の農家37戸で設立された。
丸森町が設けている農産物認証制度(自然環境への負荷低減と消費者に信頼される安全で良質な農産物を生産する)を取得するため、自然薯の規格と品質の統一を行い、また、他産地との差別化を図るため、酸化を還元することでイモの腐敗を遅らせる等の「電子農法」(電子供給・電子水による種芋の芽出し、電子水の葉面散布等)を導入している。ほかに、水田に用いるあぜシートを利用した芋の誘導や、農薬・化学肥料節減栽培を取り入れ、木炭、木酢液、有機肥料の使用を推奨している。
さらに、丸森町グリーンツーリズム事業の一環として、むかごと自然薯の収穫体験ツアー及び収穫祭を企画・開催し、都市住民との交流を図っている。
【効果、課題と今後の展望】
あぜシート利用により収穫作業が省力化され、高齢者でも栽培が容易になった。また、販路を郵便局のゆうパックを利用し全国に拡大したことと、「電子農法」による特産化に成功したことから、昨年は品不足が続くほど好評を得ている。
年間を通して需要があることから、出荷量を増やすとともに、折損等による規格外芋を切売り・真空パック等の加工品仕向けとして、より多くの消費者に自然薯が届くようにしていくとともに、認証制度の重要性を講習会・現地巡回指導会を通して周知徹底し、会員全員の意識の高揚を図っていく。
連絡先:大河原統計・情報センター 電話:0224-52-6411