アイドルマスターSPがCFWで起動可能に(改訂版)

先月発売されたTHE IDOLM@STER SPですが、要求されるファームウェアのバージョンがv5.05ということで、最新版のCFW5.00M33-6ではプレイすることが出来ませんでした。
またFW5.05自体にも後にエラーが見つかり、修正版であるファームウェアが未だに公開されないままお手上げ状態になっていました。

それが先ほど解析され、CFW環境でもプレイすることが可能になりました。
となるとアイドルマスターSPの動作をスムーズにするための機能を盛り込んだという話は微妙な感じになったわけで・・

今回は先月購入したワンダリングスターをCFW環境のPSPで本当に動作するのか検証したいと思います。
※注意※

今回は実機で吸い出したISOイメージを使用しています。
インターネット等で入手した不当なイメージを使うことは法律で罰せられます。
従ってアイドルマスターSPのUMDを持っていない方はこの先に進まないでください。
また自分で吸い出したイメージを他者に配布することも絶対にしないこと。
作業自体もかなり難しいので、上手く出来ない場合はOFWで起動した方が賢明。
玄人向けの内容です。

【現時点での不具合】

現時点では
セーブ・ロードは可能。
二週目以降もプレイ可能。
ダウンロードコンテンツはダウンロード出来ない。
この場合はOFWでダウンロードすればOK
ほぼ全部の機能が利用可能ですが、事務所に入ろうとすると強制的にタイトルに戻されてしまいます。
事務所に入ることが可能になりました。
記事に追記しておきます。

【導入するのに必要なもの】
・Custom Firmware 5.00 M33-6を導入済みのPSP-1000、PSP-2000
・PSP UMDGen（今回は現時点での最新版であるv4.00を使用）
以下のサイトで入手できます。
→http://umdgen.ps3news.com/utilities.html
・THE IDOLM@STER SP　パーフェクトサン/ワンダリングスター/ミッシングムーン のいずれか
※事前に実機からISOイメージを作成してください。
・バイナリエディタ
※当方はStirlingというバイナリエディタを使用。

【導入方法】
１、UMDGenを起動し、準備しておいたISOイメージを読み込む。
※File -> Open Disc Image ->
UMDGenを起動する際に、PSPの起動音と同じ音が鳴るので注意。

２、読み込みが完了したらSYSDIRフォルダ内にあるBOOT.BINを選択し、右クリック -> Extract Selected を押し、分かりやすい場所に保存（抽出）する。

当方はデスクトップ上に抽出しました。

３、抽出したBOOT.BINをバイナリエディタで開きます。

※上記の画像はワンダリングスターの場合です。
４、バイナリエディタで以下の場所を書き換える。

0016BF70: 4D 00
0016BF71: 01 00
0016BF72: 60 00
0016BF73: 10 00
【バイナリエディタの使用例】
0016BF70: 4D 00と書かれている場所は
Stirlingを使用している場合は
検索・移動 -> 指定アドレスへ移動　-> 0016BF70 と入力する。
指定アドレスへ移動すると4Dと書かれているので、00に置き換える。
他も同じ方法で書き換える。

0016C7B0: 4B 00
0016C7B1: 00 00
※書き換える必要はないのですが、連続しているので念のために書いてあります。
0016C7B2: 40 00
0016C7B3: 04 00

000AF518: 01 00
000B1B18: 01 00
0016C7C4: 01 00
0016C7D8: 01 00

0016C0BA: 51 40
※事務所解禁
再構築が面倒な場合はCWCheatを利用しても可能。
CWCheat用事務所解禁コード
_C0 Office
_L 0x20391F0C 0x00000000
バイナリを書き換えたのなら不要。
お好きな方法で。

５、書き換えたBOOT.BINのコピーを新たに作成し、そのコピーをEBOOT.BINとリネームしておく。
そうすればBOOT.BINとEBOOT.BINの二つのファイルを作ることが出来ます。
もちろん中身は同じファイルです。

６、作成したBOOT.BIN と　EBOOT.BIN をUMDGenのSYSDIRフォルダ内にドラックアンドドロップし、二つとも上書きする。
書き換え時に注意が表示されますがYes to ALLを選択してください。

※もし上手く上書き出来ない場合は、UMDGen上でBOOT.BINとEBOOT.BINを削除してからドラックアンドドロップすると良いと思われます。

７、上書きしたらSaveを選択し、ISO形式などで保存をする。
その際にファイル名に日本語などのいわゆる２バイト言語は使わないこと。
今回の場合ならIM.ISOという感じに分かりやすく英語表記にしました。

８、保存したISO or CSO ファイルをメモリースティックのISOフォルダにコピーしてください。
これでパソコンで行う作業は終了です。

９、リカバリーモードを起動し、以下の設定を変更する。

Advanced configuration
Plain modules in UMD/ISO
Execute BOOT.BIN in UMD/ISO
→Enabled に変更。

Configuration
UMD Mode
→M33 Driver に変更。
こちらは念のためです。

あとはXMBからTHE IDOLM@STER SPを選択すればプレイできると思います。

【補足】
THE IDOLM@STER SP　パーフェクトサン/ワンダリングスター/ミッシングムーン の各BOOT.BINの違いは以下の箇所
値はパーフェクトサン　ワンダリングスター　ミッシングムーンの順
2C463C: 31 32 33
30CA64: 00 01 02
未確認ですが、ここを変更すればBOOT.BINは使いまわせると思います。
ただワンダリングスターとミッシングムーンは上記の2バイトだけの差異ですが、パーフェクトサンだけはそれ以外の部分でも相違箇所が多く見つかるそうです。
3バージョン全てを持っている方はワンダリングスターとミッシングムーンのBOOT.BINは少し弄るだけで使いまわし可能ですが、パーフェクトサンだけは別途個別に対応した方が賢明だと思われます。

【起動パッチについて】

UO gpSP kaiなどを公開されているきまぐれblogのTakka氏からim@s patch (for PSP) ver 2.0がリリースされました。
これを使うことによってPSP上からでも直接パッチを当てることが出来るみたいです。

当方はワンダリングスターを既に書き換え済みなので不要ですが、どうしても上手くいかない場合の最終手段として紹介しておきます。

【試してみて】
買ってから放置していたアイドルマスターSPですが、やっとプレイすることが出来ました。
今回はワンダリングスターで試しましたが、他のバージョンでも出来るという話。
一通りプレイしましたが、事務所以外は特に問題はなさそう。
暫定的ですが、これでCFWでの動作を確認しました。