はしかのワクチン追加接種低迷 対策会議「残念」厚生労働省のはしかの流行防止に関する対策推進会議が9日開かれ、13歳と18歳を対象にしたワクチン追加接種について、昨年度の接種率は目標の95%を下回り、13歳が85・1%、18歳が77・3%だったことが報告された。 はしか感染が原因で、まれだが意識がなくなり運動機能に重い障害が出る亜急性硬化性全脳炎(SSPE)の患者団体は「接種率の低さは残念。はしかが深刻な病気ということを知ってもらいたい」として、患者の辻海人君(11)ら2人と家族が会議を傍聴。父治仁さん(45)は「SSPEは現代医学では治すことができない。わたしの息子と同じような患者をこれ以上出してほしくない」と話し、ワクチン接種率向上を訴えた。 追加接種は、2007年、はしかが若者を中心に流行し、高校や大学の休校が続出したのを受け、小学校入学までの接種が1回だった年代を対象に、免疫力を高める目的で5年間の時限措置として導入された。流行を抑えるには95%以上の接種率が必要とされる。 【共同通信】
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