Print this Post Article Lists Back

陸上:「外国人選手獲得」で後れを取る韓国(上)

 大韓陸上競技連盟が代表選手の競技力向上のため、練習パートナーとして外国の一線級の選手らを招き、合同練習を行うことにした。また優秀な外国人選手を韓国に帰化させ、世界大会に出場させる案も、陸上界の一部で浮上している。これらは、2011年世界陸上選手権テグ大会の開催国であるにもかかわらず、先月行われた同ベルリン大会での惨敗後に出た意見だ。

 同連盟のファン・ギュフン副会長は7日、「マラソンで男子2-3人、女子2人の外国人ペースメーカーを招く方針。ケニアやエチオピアなどを視察し、早ければ今年中にも可能になるとみられる」と述べた。

 ペースメーカーは、選手らの記録短縮を導く役割を果たす。代表レベルで外国人選手の招へいが進められるのは今回が初めてだ。

■外国人ペースメーカーの導入

 引退したイ・ボンジュを除けば、韓国の男子マラソン選手で2時間10分前後のタイムを記録した選手は、4月のテグマラソンで2時間8分30秒をマークしたチ・ヨンジュンただ一人だ。残りは2時間14分前後で、優勝タイムが2時間5-6分ということからすると、情けない限りだ。また女子で奮闘しているのは36歳のユン・ソンスクのみ。ペースメーカーの導入は、このように韓国選手間での競争では記録短縮が望めないという判断によるものだ。

 マラソンばかりでなく、短距離でも外国人選手の導入論が出ている。韓国で100メートルを10秒5前後で走る選手を確保するためには、月給300万-400万ウォン(22万6000-30万2000円)を要するが、中国人選手なら同クラスでも月給100万ウォン(約7万5000ウォン)ほどで招へいできる。ユン・ヨチュン解説委員は「韓国の実業団チームほどの月給で、100メートルを10秒1、2秒台で走るジャマイカの選手を招へいできる」と説明した。

キム・ドンソク記者

チョン・セヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る