英国の格付け、現時点で格下げの可能性ない=ムーディーズ
[ロンドン 9日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、四半期に一度発表する報告書で、英国のトリプルAのソブリン格付けは「底堅く」、現時点で格下げの可能性はないとの見方を示した。
ムーディーズは報告書で、英国が「AAA」格付けを維持することが最も可能性の高いシナリオとし、前回と同様の見方を示した。また、スペインのソブリン格付けについても、ぜい弱であるが現時点では格下げの可能性はないとした。
ムーディーズは「今後予定されている選挙で予想される英国の財政状況の調整は、恐らく歳出削減になるが、この調整により今後の格付けはAAAの範囲内におさまる」との見方を示した。
さらに、他国のソブリン格付けについても、近い将来における格下げの可能性はないとしている。
ムーディーズのソブリンリスク部門のマネージングディレクター、ピエール・カイルトゥ氏は「最もぜい弱だったアイルランドをAaaから格下げしたことから、近い将来の格下げはないだろう」と語った。
また、スペインについては、潜在成長率が予想されていたほど低水準でないほか、金融危機当初、財政状況が比較的堅調だったことから、AaaとAaの境界線からは、安全な位置にあるとの見方を示した。
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