【衝撃事件の核心】祖父が語る大阪ひき逃げ犯、「覚悟」がない男の無軌道人生とは
2008/11/08 12:08更新
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「怖くて怖くて仕方なかったんだろう。気の細か男けん、逃げたと思う」
熊本で91歳の祖父は孫を思って声を震わせた。逃走中の22歳の孫は茶色に染めた髪を逆立て、大阪・ミナミの歓楽街で笑っていた。
10月21日、大阪・梅田の交差点で男性を車ではね、約3キロも引きずって逃走し死亡させたとして、殺人容疑などで逮捕された吉田圭吾容疑者(22)。
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記事本文の続き 22歳で5つの仕事を転々とした。事故を起こせば被害者を引きずってまで逃走。しかし、潜伏中のミナミでホストとして闊歩し、ラーメンをすすりながら談笑。いよいよ警察に追いつめられてもまだ逃げようと駆け出す…。
吉田容疑者は、およそ「覚悟」というものを持ち合わせていなかった。
■ ■ ■
平成16年3月、出身地の熊本県内の高校を卒業し、地元の道路工事関係の会社に就職。17年初めには県内の建築会社でとび職人となったが同年8月ごろには退職し、数日間だけ神奈川県内の内装関係の仕事にも就いたという。
しかし、17年9月には大阪市此花区の建築会社に転職。ここでもとび職として働いていたが、熊本でとび職をしていた同年8月の保険金詐欺事件が発覚し、18年10月には熊本県警に逮捕された。
翌19年1月に熊本地裁で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を受け、もう一度、此花区の建築会社に戻った。
今年10月21日未明に大阪市北区梅田の交差点でひき逃げ事件を起こすまではこの建築会社に勤めていたが、同日から欠勤して退職。大阪・ミナミのホストクラブで働きながら潜伏していた。
事件後に建築会社から姿を消したことは事前に聞いていたという祖父は、「悪い奴にだまされたか、そればっかり心配していた」と、孫がひき逃げ犯人として逃亡しているなどとは考えたこともなかった。
■ ■ ■
祖父にとって吉田容疑者は目に入れても痛くない初孫。親の反対を振り切って大阪に出た孫を思い、都会での1人暮らしは心細かろうと、米や食糧を箱詰めして送ってやっていた。
ほとんど連絡を寄越さない吉田容疑者も、荷物を受け取ると「着いたよ」と電話をかけてきた。短いやり取りの中で、とびの仕事が「忙しか、忙しか」と繰り返し、祖父は「がんばれ」と励ましていたという。
祖父のそんな思いとは裏腹に、吉田容疑者はミナミのホストクラブを潜伏先として逃亡生活を送っていた。それも、びくびく逃げ隠れするでもなく、何事もなかったかのように平然と。
「逃亡犯」としての覚悟すらうかがえなかった逃亡劇だった。
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