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【格闘技】奄美に亀田記念碑!?2009年9月9日 紙面から
亀田記念碑ができる!? 亀田3兄弟の長男興毅(22)、次男大毅(20)、三男和毅(18)が8日、鹿児島・奄美大島で合宿をスタートさせた。初日となったこの日、練習前に奄美市長を表敬訪問。平田隆義市長(72)は、兄弟そろって王者になることを条件に記念碑建立の検討を約束した。のりピーの覚せい剤騒動で揺れる奄美大島。普段はヒール(悪役)の亀田家が、イメージダウンしている奄美の“救世主”となるのか−。 表敬訪問した平田奄美市長からビックリ発言が飛び出した。「亀田選手の記念碑? 2人が王者になればあるかもわかりませんね」。大毅は10月6日にWBA世界フライ級王者デンカオセーン(タイ)に挑戦。興毅は11月にWBC王者内藤大助と対戦する。平田市長はベルトを巻いた際には、奄美を挙げて祝福。亀田記念碑を建立する可能性を示唆した。 奄美大島には、アテネ五輪女子マラソン、金メダリスト野口みずきの記念碑がある。定期的に合宿を行っていた野口のように、「亀田家には定期的に来てほしいですね。できれば1年に1回来て、盛り上げてほしい」と話し、普段は悪役の亀田家に奄美大島のイメージ回復を託した格好だ。 というのも、ここ最近の奄美はのりピー騒動一色。平田市長には、忸怩(じくじ)たる思いがある。「私も2、3日前、(酒井法子被告が)泊まったというホテルに一晩泊まりましたけど、隠れがなんかじゃないですよ。悪いイメージではないですよ」。どうにか、亀田家に奄美をPRをしてもらいたい。そのためには労は惜しまない。「関西奄美会が20万人くらいいる。(大毅の世界戦が行われる)大阪に行ってもらいましょう」と島を挙げて応援する。 記念碑について伝え聞いた興毅は「それはすごいな。これだけ盛大に歓迎されたら頑張らないとあかん」とまんざらでもないようす。実際、興毅は04年9月に訪れ、その後東洋太平洋王者、世界王者へと駆け上がった。「奄美は験がいいしな。すごい好きやで。大毅と2人で記念碑か。ええなあ。来年も王者となって、また来るでえ〜」と吠(ほ)えまくっていた。 (森合正範)
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