ラミちゃんペッ！　特大弾　加トちゃんとの約束果たした

　巨人・ラミレスが、加トちゃんにささげる特大弾をブチかました。同点の４回１死。勝ち越しとなるソロ本塁打を左翼席最上段に突き刺した。

　終わってみれば決勝点となった２３号に「完ぺきな当たりだった」。試合前の約束を果たせたこともうれしかった。この日はタレントの加藤茶が始球式で球場に。ヤクルト時代の０４年に「加トちゃんペッ！」をもじった「ラミちゃんペッ！」をオハコにしていたラミレス。試合前に対面すると、大喜びで本塁打の約束も交わした。「加藤茶さんとの約束を果たせてうれしい」。ハイタッチの後は約束通りに「ラミちゃんペッ！」もやってのけた。

　それにしても、大事なシーズン終盤で見事な勝負強さを見せまくっている。４月はわずか３本塁打。まさに「ちょっとだけよ」だったが、夏場から調子を上げた。８月末の中日との天王山では３試合で１４打数１１安打。その後も大事なところで、「あんたも好きねぇ」とばかりに打ちまくっている。プレッシャーとも無縁。試合前に加トちゃんを見つけると、バッグから「加トちゃんペッ！」用の鼻付きメガネを持ち出し、一緒に並んで「ペッ！」をやった。「かばんの中にはいくつかネタが仕込んであるんだ。以前グラブを探した時、キーホルダーに触れて『アイーン』と鳴ったこともあったよ」。こんな遊び心を忘れないのが活躍の秘訣（ひけつ）かも。マジックは一つ減って１５に。Ｖ３へまた一歩近づいた。　（井上洋一）