公明党の山口那津男代表は9日、国会内で民主党の鳩山由紀夫代表と会談し、政策の内容次第では民主党中心の連立政権に協力する考えを伝えた。会談は山口氏の党代表就任に伴うあいさつ回りの一環。公明党は8日の新執行部発足を機に自民党との協力関係の見直しを検討しており、当面は民主党の出方をみながら協力のあり方を探ることになりそうだ。
両者は民主、公明両党の多くの議員が新進党時代に行動をともにしていた経緯を踏まえ「基本的に政策は似ている」との認識で一致。鳩山氏側が「環境も子育ても年金も言っていることは一緒。一致できるところはやっていきましょう」と水を向けると、山口氏は「必要なことだ。党の方向性と合って国民の理解があれば、協力はやぶさかではない」などと応じた。
ただ、会談に同席した公明党の斉藤鉄夫政調会長は「温暖化対策を言うなら、高速道路無料化やガソリン税の暫定税率廃止はおかしい」と民主党側にクギを刺した。
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