厚生労働省は9日、都道府県からのインフルエンザによる集団感染の報告が、8月31日~9月6日の1週間で2318件あったと発表した。前週(1402件)の1.7倍に達し、大半が新型インフルエンザとみられる。同省は「学校の夏休みが明けた影響が大きく、特に大都市圏で集団感染が広がっている」と分析している。
報告件数が300件を超えた東京と大阪は、2週前(8月17~23日)と比べ約10倍に急増。千葉、神奈川、北海道、福岡も初めて100件を超えた。
沖縄は2週前の107件をピークに減少を続けているが、厚労省は「ピークを過ぎたとは判断できない」と説明している。自治体の要請で、学校や社会福祉施設などが臨時休業したケースは719件で、前週(302件)の2.4倍に増えた。
また、9月2~8日に入院した新型インフルエンザ患者は108人で、前週の131人からやや減った。半数近い45人にぜんそくなどの基礎疾患があり、集中治療室へ新たに入った患者は3人となった。【清水健二】
毎日新聞 2009年9月9日 20時26分(最終更新 9月9日 20時32分)