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◆院長あいさつ
 本日は、当院のホームページを訪問していただき、誠にありがとうございます。

 当院に対しまして、平素から深いご理解と暖かいご支援を賜り感謝いたしております。

 人口12万人の掛川市に位置する当院では、職員一同「愛365日」の心のもとに、静岡県西部の中東遠地域における中核病院として、地域の住民の皆様に満足と安心をもって受け入れられる、質の高い医療を安全に提供すべく努力いたしております。

 昨今の医師不足・看護師不足に象徴されるように、医療を取り巻く厳しい状況は一向に解決される目途もなく続いております。

 当院においては、平成17年に相次ぎ内科系の医師などが退職したことにより、医師不足が顕在化しました。その後も医師の確保が十分にはできず、常勤医の負担が増大し続けております。
小児科2名、産婦人科3名の常勤の医師で診察に当たっておりますが、受診される患者数や診療内容からすると、現状の医師数ではこれらの診療科もマンパワー不足の状態であることは言うまでもありません。

 平成18年9月まで、当院では診療制限ともいうべき事柄は一切行っておりませんでした。がしかし、当直の翌日も通常の勤務があり、勤務時間が連続30数時間にもなるという医師の業務を軽減するため、平成18年10月から、夕方5時から10時までの時間外診療は、救急車で搬送される患者様と、開業医からのご紹介のある患者様に対する診療に制限させていただきました。さらに、平成20年4月から、それまでの歯科口腔外科に加え、一般内科・呼吸器内科・循環器内科・消化器内科など、内科系の診療は救急搬送の患者様か、紹介状をお持ちの患者様に制限させていただいております。

 当地域は無医地区ではありませんが、人口当たり医師数が大変少なく、全国平均のおよそ半数の医師しか居られません。そのような当医療圏域において、当院が果たすべき役割・使命は、二次医療(手術などの入院診療や、より高度で専門的な治療など)を確保することであると思っております。しかし、それも診療科によっては困難になってきております。

 平成21年8月末で循環器内科医が退職し、常勤の循環器内科医が二名となりました。その結果、心臓カテーテル治療を安全に行うには、二名体制での対応は無理と判断し、診療内容を一部縮小せざるを得なくなりました。当院の循環器内科を受診いただいても、袋井市民病院など近隣の施設に紹介依頼させていただくことがあるかもしれませんが、ご理解賜りますようにお願いいたします。

 退職による医師の補充が、内科系では今後とも難しくなることが予想されており、診療制限をしなければならない診療科が、増えていくのではないかと危惧いたしております。医師確保・補充には様々な努力をしてまいりますが、残念ながら、直ちに解決とはまいりません。

 地域の医療レベルをより高度に維持するため、開業の医師や介護・福祉関係者との協力、役割分担は欠かせません。当院では、開業の医師との連携をより強くするため地域連携室を開設し、関係の施設と連絡を取りあっております。今後とも病診連携、病病連携を強め、この地域の医療レベルの低下が最低限になるように努めてまいります。当院をご利用の際には、ぜひとも“かかりつけ医”などからの紹介状を持参していただきますように、ご理解、ご協力を賜りますようにお願いいたします。

 平成25年3月には、掛川市・袋井市統合の新病院が建設されます。それに向けての準備は順調に進んでおり、一日も早い新病院の完成を期待しております。

院長 五島一征
◆プロフィール
 名古屋大学医学部卒業、蒲郡市民病院更生病院、名大医学部助教授、稲沢市民病院を経て、平成12年4月に副院長として赴任。同年内科総合の診療を、平成14年7月からは名称を改め総合診療科の診療をつとめられ、平成15年4月から7代目院長に就任。
院長 五島一征
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