新型インフルエンザとみられる集団感染で8日、広島市内の小中高5校が学級閉鎖をした。さらに高校1校も9日からの実施を決めた。夏休み明け以降、市内の学級・学年閉鎖は計12校に上り、集団感染が広がっている。
8日に学級閉鎖をしたのは、温品小(東区)▽美鈴が丘中(佐伯区)▽城北中(東区)▽瀬戸内高(同)▽沼田高(安佐南区)―のそれぞれ1クラスで2〜4日間。比治山女子高(南区)は1年(全6クラス)の1クラスを9日から3日間閉鎖する。
温品小は、クラスの半数を占める12人が7日に欠席した3年の1クラスを学級閉鎖にした。宮田稔校長は「15日から修学旅行を予定する6年生にも感染者がおり、心配。手洗いやうがいをこまめに指導したい」と話す。
市は、新型インフルエンザの本格流行の開始を8月26日に発表。市衛生研究所によると、定点医療機関(37カ所)から報告された8月31日〜9月6日の患者は、前週比25人増の60人(速報値)に上った。研究所は「学校が始まり集団発生も増えている。せきなど症状がある人はマスクをし、医療機関の受診を」と呼び掛けている。(赤江裕紀)
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