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国際競争力:順位急落、韓国政府にショック走る

 「国際競争力ランキングは、何ランク上昇するかが問題でしょう」(企画財政部局長)

 経済関連官庁の官僚は、韓国の国際競争力ランキングが上昇すると確信していた。今年5月にスイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した国際競争力ランキングで、韓国は4ランクアップを達成していたため、世界経済フォーラム(WEF)の発表前日までは浮かれ気分だった。

 しかし、WEFが8日、韓国の国際競争力が6ランク低下したと発表すると、政府は戸惑いを隠せなかった。順位は予想よりも大きく低下した。WEFの国際競争力ランキングは昨年2ランク、今年6ランクと、イ・ミョンバク政権発足後に8ランクも低下した。

 イ・ミョンバク政権は昨年2月、国家競争力強化委員会を設立し、2012年までに世界15位(IMDランキング)の国際競争力を確保することを目標に掲げた。WEFの発表でこうした目標はさらに遠くなった。発表前日の7日夕、WEFのランキングについて報告を受けたユン・ジュンヒョン企画財政部長官は、低下原因を細かく分析するよう命じた。

 企画財政部と国家競争力強化委は戸惑いながらも、ランキング低下の意味を縮小化することに必死だった。IMDとWEFの調査方式を比較し、WEFの指数の信頼性に疑問を投げ掛けた。企画財政部の関係者は「全110項目のうち、アンケート調査項目が3分の2の78項目に達している。調査当時の設問者の主観的な判断が多く介入した」と指摘した。

 韓国経済研究院の許賛国(ホ・チャングク)選任研究委員は「国際競争力ランキングは国家全体のシステムに対する評価のため、順位が上昇しても、低下しても、結果を謙虚に受け入れるべきだ」との意見だ。

チョン・ヘジョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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