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政宗やガンダム、段ボールで巨大模型 高校文化祭に登場

 【宮城】塩釜高校(塩釜市泉ケ丘)で5日開かれた文化祭に、人気アニメ「機動戦士ガンダム」や戦国武将・伊達政宗の段ボール製の巨大ロボット模型が登場、その精巧さと威圧感が、訪れた人の度肝を抜いた。

 段ボールの巨大模型は同校の名物アート。理科担当の小川進教諭(55)の指導の下、科学部や写真部の生徒が10年前から取り組んでおり、最近は国内外から展示や指導の依頼が舞い込んでいる。

 今年は10年間の集大成として、原点のガンダムシリーズ第1作に登場する「ガンダム」と「ザク」を体長約3・5メートルの“箱積み方式”で制作。さらに大阪市のアニメ制作会社の依頼を受けて、伊達政宗をイメージした体長約5メートルの“板組み方式”のロボット模型にも挑戦した。

 モデルの写真とパソコンの3Dソフトを駆使した型紙(設計図)を基に、胴体の各部から表情の細部まで段ボールの部品を組み上げていく緻密(ちみつ)な作業に、1~3年の生徒13人が夏休み1カ月を費やした。来春の共学化を控える同校にとっては男子校最後の文化祭でもあり、リーダーの本田匠彦さん(17)は「みんなで協力し合って、充実した夏でした」と満足そうに振り返った。

 段ボールアートは広く注目を浴び、全国10校以上に型紙を貸し出している。今春は福岡県青少年科学館で「出張展示」も行い、韓国からの引き合いもある。小川教諭は「着想や設計の段階から、ノウハウを共有できる学校が増えればうれしい」と話している。【渡辺豊】

2009年9月9日

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