経済
阪急梅田店が部分オープン 3千人並ぶ
阪急百貨店梅田本店1期棟が開店し、売り場に詰め掛けた買い物客ら=3日午前9時46分、大阪市北区 |
2012年の全面開業に向けて建て替えが進む阪急百貨店梅田本店(大阪市)で1期棟の工事が終わり、3日、オープンした。約3千人が並んだため、予定より15分早い9時45分に開店。各フロアは大勢の客で混雑した。
海外の高級ブランドを中心に、得意のファッション部門を一層強化。都会で暮らす30代の女性らを主な対象に、流行の商品をそろえた。
1期棟は、JR大阪駅の東側に位置する梅田本店の南部分。地上12階、地下2階で、売り場面積は約2万7千平方メートル。
北側の約4万3千平方メートルは新たに建て替え工事に入り、総売り場面積は縮小する。このため、近くの阪急百貨店イングス館や、同じエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング傘下で、8月26日に改装オープンしたばかりの阪神百貨店梅田本店に子ども服、婦人服の売り場の一部を移した。
来店した大阪市内の主婦は「楽しみにしていた。いろいろな洋服を見てみたい」と話していた。
1期棟を含め、阪急梅田本店の建て替え工事に伴う総投資額は約600億円。
【3年後見据え顧客囲い込み 策打ち出す神戸の百貨店】
阪急百貨店梅田本店の建て替えは、大阪の百貨店が繰り広げる拡大競争の一環。2011年には「JR大阪三越伊勢丹」と大丸梅田店増床部が完成するほか、12年には阪急梅田本店の増床部も全面開業し、梅田の百貨店の売り場面積は現在の5割増になる。影響を警戒する神戸の百貨店は「顧客流出を防ぎたい」と、3年後を見据えた策を打ち始めた。
三宮のそごう神戸店(神戸市中央区)は8月、アパレル大手のワールドと共同開発した婦人服を発表。ジャヴァホールディングスとの共同開発品も発売予定で、地元アパレルと連携し“神戸らしさ”を強調する。
神戸ハーバーランドの神戸阪急(同)は、小さな子どもがいる家族層を意識して、子育てをテーマにした改装を計画中。
東灘区の商業施設「御影クラッセ」に出店する阪神百貨店は8月、食料品売り場を改装。スーパーの阪急オアシスを入れ料理教室も開くなど、周辺の住民が日々の買い物で使いやすい店にした。
ある担当者は「キタの拡大競争に負けないだけの魅力を打ち出す必要がある」と表情を引き締める。(西井由比子)
(9/3 14:13)
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