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新型インフルワクチン、10月下旬から接種開始 厚労省

2009年9月8日23時42分

 厚生労働省は8日、新型の豚インフルエンザワクチンについて接種開始時期や接種方法などの実施案を公表した。費用は全国一律とし、接種者や保護者が原則、実費で負担する方向。低所得者に対する負担の免除や軽減については「検討中」という。

 この日開かれた都道府県などの担当者に対する説明会で厚労省が方針を示した。

 接種回数は3〜4週間の間隔で2回、費用は不確定だが同省内には「8千円程度」との見通しもある。10月下旬以降、最優先予定のグループから始める。(1)医療従事者(2)妊婦、重症化リスクとなる持病がある人(3)1歳〜小学校入学前の小児(4)1歳未満の小児の両親、の順を想定。ワクチンの供給状況をみながら、健康な小学生、次いで健康な中高生や高齢者に広げる。

 接種場所は、国の委託を受けた医療機関になるが、地域の医師会と市町村が決め、10月中旬に厚労省のウェブサイトなどで公表する予定。持病がある人や入院している人は現在、かかっている医療機関で受けることになる。

 一方、季節性インフル用のワクチン接種も例年通りする方針。予防接種法で国が接種を勧めている65歳以上と60歳以上の持病がある人を対象に、供給を優先するよう医療現場に求める方針を示した。今季は新型用の生産のため、昨季の8割分にあたる2220万人分しかなく、季節性インフルが重症化しやすい高齢者での接種を確保するための措置だという。

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