(cache) 自殺の背景にアルコール問題 働き盛りの中高年に集中 - 47NEWS(よんななニュース)
  47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  【PR情報】
  【PR情報】
  •  ニュース詳細     
  • 自殺の背景にアルコール問題 働き盛りの中高年に集中

     自殺予防総合対策センター(東京)は8日、自殺に至った背景を調査した43人のうち、10人が自殺までの1年間にアルコールをめぐる問題を抱えていたことが分かったと発表した。10人全員が40~50代の仕事を持つ働き盛りの中高年で、自殺時に多量のアルコールを飲んでいた人も4人いた。

     調査は、主に2006年以降に自殺した人の遺族に対し、自殺に至った経緯や心理状態について昨年聞き取りした。

     それによると、アルコール依存症や、不眠のため寝酒の習慣があった人が10人いた。1日当たりの平均飲酒量は日本酒換算で3・5合。離婚や借金などの問題を抱えている人もいた。

     また、43人のうち精神科に通っていた人が20人おり、うつ病とアルコール問題が併存していたケースもあった。

     厚労省の統計では、08年の自殺者数(概数)は3万197人で、2年連続で3万人を超えている。調査したセンターの松本俊彦・自殺実態分析室長は「自殺の危険因子をどう見つけるのかが重要。アルコールやうつ病の問題に、地域や会社もかかわっていくことが必要だ」としている。

      【共同通信】