僕は、プライベートな対人関係において
相手の過失により自分が迷惑や損害を被った場合でも
かなりのレベルまで怒らない。
というより「怒れない」と言った方がいいかな。
例えば、「相手の遅刻でかなり待たされた」とか
「僕の何かを壊された」とか。
当然相手は謝ってくるが、
それに対し僕が怒ることはまずない。
そして僕は、その謝罪に対し
意識して「許すよ」「いいよ」などの
相手を許すような言葉を使わないようにしている。
「許した」「許された」という関係になりたくないから。
その代わりに、
「大変だったね」とか「ごくろうさん」とかの
ねぎらいの言葉をかけるようにしている。
起こってしまった失敗を責めても何も生まれないから。
「だいたい君はいつも・・・」「そうなったのはそもそも・・・」
なんてその時言っても
ほとんど効果を生むことはないのだから。
あと、「相手を許す言葉」でなく「ねぎらいの言葉」を使えば
大抵前向きな会話になることもその理由の一つかな。
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でも、このやり取りは
夫婦間や友人間などのプライベートなやり取りであれば機能するけど
仕事上では難しいもの。
起きた失敗を「大変だったね」とねぎらうだけでは
組織が甘くなってしまう。
中途半端にそれをやってしまうと
その周りのスタッフの基準が一気に下がりかねない。
『なぜその失敗が起きたのか?』
原因を追究しその原因をつぶし、
次に同じミスを起こさないための仕組みづくりまでやりきるスタンスが絶対必要。
失敗は許すが
責任は追及していかねばならない。
・・・と言いつつ
僕がプライベートでいつも相手を許すような立場かというと
そんなことはなく、
実際は僕の方が悪かったり迷惑をかけたりしていることが多く、
それを許してもらっていることがほとんどです。たぶん・・・。
いつもごめんね、かーちゃん(^_^;)