[eiga.com 映画ニュース] 第66回ベネチア国際映画祭の開催半ばを迎えた9月6日(現地時間)、栄誉金獅子賞がジョン・ラセターをはじめディズニー・ピクサー・アニメーションの監督たちに送られた。
プレゼンターを務めたのは、ピクサーの生みの親といわれるジョージ・ルーカス。ルーカスは、この受賞式のためにわざわざベネチアを訪れた。
6日は日曜日とあって地元の家族連れも多く、会場前のレッドカーペットには「カールじいさんの空飛ぶ家」(ピート・ドクター監督、12月5日日本公開)にちなんだ風船を飾った子供用プレイグラウンドが設けられ、カールじいさんと少年ラッセルも登場。午後2時半から「トイ・ストーリー」の3D版が上映され、その後4時半から授賞式が開催された。
壇上に上がったルーカスは、ラセターについて「彼は才能にあふれるだけでなく、人間としても素晴らしい。それがピクサーのヒューマンな作品に影響している」と語り、賛辞を贈った。一方、ラセターは「この賞をここにいる仲間みんなと分かち合うことができてうれしい。アニメはみんなで力を合わせて作るものだから。今後も私たちは、大人にも響くエモーショナルな作品を作り続けます」とコメント。同じく壇上に並んだブラッド・バード、ピート・ドクター、アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ監督陣と喜びを分かち合った。
授賞式の後は来年公開予定の「トイ・ストーリー3」の約10分のフッテージと、新作「プリンセスと魔法のキス」のフッテージを特別に上映。会場を大いに湧かせた後、世界で初めて「トイ・ストーリー2」の3D版が上映された。
翌7日には、監督陣を交えたパネル・ディスカッションも行われ、まさにディズニー・ピクサー色満載の2日間となった。