第62回西川流名古屋をどり
秋にみつける日本の魅力 西川右近ほか。9月5日から14日。中日劇場
【社会】教官、隊長ら21人処分 海自特殊部隊の3曹格闘死2009年9月8日 18時54分
海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」(広島県江田島市)の養成課程で昨年9月、3等海曹=当時(25)=が15人相手の格闘で死亡した事件で、防衛省は8日、レフェリー役だった教官の児玉伸吾2曹(39)=業務上過失致死罪で罰金50万円=を停職20日、当時の隊長の熊谷公夫1佐(50)を停職15日、赤星慶治海上幕僚長を注意とするなど、計21人を処分した。 また海自は、格闘を指導する技量がない教官が不十分な安全対策で危険性の高い連続格闘を行わせ、隊長らの指導監督も不適切だったのが直接的要因とする調査委員会の最終報告書を公表した。 赤星海幕長は記者会見で「ご家族にお悔やみを申し上げ、再発防止に努めたい」と陳謝した。処分の内訳は停職5人、減給1人、戒告13人、訓戒1人、注意1人。 報告書は、連続格闘を「必要性がなく、安全対策が不十分ならば極めて危険」と指摘。3曹が死亡した格闘には制裁や暴行の意図はなかったと結論づけたが、別の3曹に対する16対1の格闘に参加した隊員の「あしき習慣で違和感があった」との証言も記載した。 再発防止策として(1)教育訓練態勢の再構築(2)今後は連続格闘を行わない(3)異動が内示された隊員の訓練参加の原則禁止―などを挙げた。 報告書によると、教官の児玉2曹は剣道初段、少林寺拳法初段で格闘を指導する技量がないのに、隊長だった熊谷1佐は安易に教務を担当させた。児玉2曹らは危険性や学生の技量を判断できず、不適切な防具を使うなど、不十分な安全対策で連続格闘を行わせた。 (共同)
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