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【政治】

日台のきずな強めようと李元総統 熊本市で講演

2009年9月8日 20時22分

 来日中の台湾の李登輝元総統(86)が8日、日台関係について熊本市内のホテルで講演し、これまでの日本と台湾の歴史を振り返った上で「日台のきずなを築き上げよう」と述べ、さらなる関係強化を訴えた。

 李元総統は講演で、日本の植民地時代に台湾民主化の基礎が整ったと主張。自らの総統時代に台湾総統の直接選挙など、民主化が進展したと述べた。

 さらに、最近の日台交流が経済的な面に偏り、精神的な面の交流が足りていないと指摘。今後双方は「平等互恵な、新しい関係を築いていくべきだ」とした。

 また「台湾を中国の一部とみてはならない」と強調し、日台が安全保障の面からも緊密な関係にあることを指摘した。

 2000年の総統退任後5回目の来日で、九州を訪れたのは今回が初めて。李元総統はこの日、講演前に熊本城などを観光した。

(共同)
 

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