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オリ来季監督に岡田彰布氏浮上

 オリックスの入団発表で笑顔でカメラにおさまる仰木監督と岡田氏(左)=94年1月29日、GS神戸
 オリックスの入団発表で笑顔でカメラにおさまる仰木監督と岡田氏(左)=94年1月29日、GS神戸

 オリックスの来季監督候補として、前阪神監督でデイリースポーツ客員評論家の岡田彰布氏(51)の名前が浮上していることが、7日明らかになった。昨季途中から指揮を執り、球団初のCS進出に導いた大石大二郎監督(50)だが、今季は最下位に低迷し、続投は微妙な状況。そのため球団では、05年に阪神をセ・リーグ優勝に導いた手腕を買って、岡田氏をリストアップした。

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 最下位に沈むオリックスが、阪神監督時代に発揮した岡田氏の手腕に触手を伸ばした。

 オリックスはここまで119試合を消化。昨季2位に躍進した大石監督の下、積極的な補強も敢行した。4月終了時点では2位につけたが、5月から一気に戦績は下降線をたどった。6日のロッテ戦に敗れてパ・リーグ最速で70敗に到達、借金が22まで膨れあがるなど低迷が続いている。現在は「いろんな可能性を探っている」(球団関係者)という段階で、その中で岡田氏の名前が浮上した。

 岡田氏は04年に阪神の監督に就任。初年度は4位だったが、05年にはリーグ優勝。その年から4年連続でチームをAクラスに導くなど、手腕には文句のつけようがない。

 また、選手時代には引退直前の93年オフにオリックスへ移籍し2年間在籍したOBであり、引退後にはオリックスの2軍助監督兼打撃コーチとして、指導者としての第一歩も踏み出した。地元・大阪出身ということもあり、人気面でも期待ができ、次期監督にはまさにうってつけの存在だ。

 岡田氏が来季監督候補として浮上したことについて、都内の自宅でデイリースポーツの取材に応じた宮内義彦オーナーは表情をこわばらせながら、現体制に配慮して「まだ試合はやっている。そういうのはシーズンが終わってからです」と語るにとどめた。しかし、以前には「彼(岡田氏)もオリックスの一員やからね」と話しており、OBとしての期待の高さもうかがわせていた。

 一方で、低迷の原因にはローズ、カブレラ、後藤など主力がケガで長期離脱するなど、戦力ダウンが挙げられる。また、坂口、大引ら若手を育成した大石監督への評価も球団内部にはある。大石監督自身も6日には「自分から辞めることはない」と語り、続投に意欲を見せている。

 しかし、チームはあと2試合負ければ今季の負け越しが決定。中村球団本部長は「チームは必死で戦っているのだから、どうこう言うつもりはない」とシーズン中の現時点では監督問題を封印したが、00年からチームは昨季の2位を除いてBクラスに低迷。抜本的な改革を必要としており、大石監督の続投の可能性は極めて低い。

(2009年9月7日)







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