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吉本興業は、国内最大級を誇るお笑いフェスティバル「LIVE STAND09 OSAKA」(11月21~23日、インテックス大阪)を中止する方向で最終調整に入ったことが7日、分かった。秋から冬にかけ、猛威を振るうことが予測される新型インフルエンザの感染拡大を警戒し、安全面を最優先するものとみられる。7月に千葉・幕張メッセで行われた同イベントには3日間で6万人を超える観客を動員しただけに、まさに苦渋の決断だった。
予想外の事態だ。吉本興業が社を挙げたビッグイベント「LIVE STAND」を、関西のお笑いファンは見ることができなくなりそうだ。
複数の関係者によると、吉本興業が中止の方向で最終調整に踏み切った最大の要因は、新型インフルエンザの感染拡大だった。国内の死者が10人を超え、厚労省もこの秋、猛威を振るう予測を出している。吉本興業の幹部も「残念だが、お客さんにインフルエンザが広がってしまうことを思えば(イベントの中止は)仕方ない」と、苦渋の決断だったことを明かした。
「LIVE STAND」は2007年から千葉・幕張メッセで開催。3回目となった今年は7月18~20日に開かれ、合計で6万人を超える観客を動員した。大阪でも昨年から開かれ、ナインティナインの岡村隆史(39)が17年ぶりに吉本新喜劇に挑戦するなど大盛況。今年は開催期間を、昨年の2日間から3日間に延ばした矢先だった。
吉本興業では、開催までの2か月半で新型インフルエンザが下火になることを期待。直前まで様子を見るプランも浮上していたが、チケット発券後の混乱を避けるため、発売前に中止に踏み切るものとみられる。ベテランから若手までが一堂に集結し、ファンに笑いを届ける史上最大のイベントも、世界的な広がりを見せる新型インフルエンザには勝てなかったようだ。
◆LIVE STAND(ライブスタンド) 吉本興業が企画、制作する国内最大級のお笑いフェスティバル。2007年に千葉・幕張メッセで始まり、08年からインテックス大阪でも行われている。ベテランから若手まで同社に所属する約300組のタレントが登場。トップ芸人がネタを披露する「CONA―MON(コナモン)STAGE」、中堅中心の「KAWAKI―MON(カワキモン)STAGE」、若手が出演する「AGE―MON(アゲモン)STAGE」などの各ステージに分かれている。
(2009年9月8日10時45分 スポーツ報知)