雄飛滝
大仁から三津浜に抜ける山道があるんだが、そこに広野という土地がある。縄文時代の遺跡が確認されている、という事で、まぁ、アレだ、三津浜のスカンジナビア跡地でも縄文の遺跡が発見されているので、カヌーで海を渡って海岸に棲みついた縄文人が山を登ってきたのだろう。で、面白いのは、この土地に「じんじばんば石」と呼ばれる跡があり、伝説では昔、年老いた目の不自由な旅芸人の夫婦が峠で行き倒れになった場所だと言われている。で、思い出すのは旧戸田村の峠にある瞽女(ごぜ)展望地なんだが、そこは大雪で生き倒れになった瞽女を葬った塚があると言われているわけだ。何もない山道のように見えるんだが、縄文の昔から、海と田方平野を結ぶ重要なラインだった事を記憶に留めているわけだ。
で、たまたま昨日なんだが、生まれて初めてこの道を通って見つけたのが、この滝だ。雄飛滝というんだが、正式には「飛」ではなく、「サンズイに飛」と書くらしい。
滝はそんなに大きくないんだが、姿かたちが良い。かろうじて遊歩道が整備されているが、観光客などほとんど訪れない。そもそも駐車場もないし、売店もベンチもない。小さなお宮さんがあるだけなんだが、ここは滝壷が浅くてささやかなので、滝のすぐそばまで近づける。写真を撮るには良いロケーションだな。
で、なんで二日続きであわてて引き返してきたかというと、彼岸花だ。彼岸花が咲いていたので、この機を逃してなるものかというわけでね。ここは紅葉も奇麗だそうだが、彼岸花の盛りは短かい。
最初にこの滝を見た時は、誰かが石を積みあげて作った人工の造作物だと思ったほどなんだが、実はこれ、典型的な柱状節理だ。近所には採石場もあって、地質学の勉強みたいな土地だ。伊豆というと河津七滝とか万城の滝、浄蓮の滝なんぞが有名なんだが、まだまだ知られていない名瀑があったというわけだな。で、おいらの犬は滝が大好きなので、大喜びで崖を登ったり降りたりしてました。犬にとっては、滝は涼しくて楽しい遊び場所のようだ。今回は散歩写真なんだが、そのうちちゃんと三脚立てて画素数の多いカメラで撮ってみたい。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D300 価格:(税込) 発売日:2007-11-15 |
そういや厨房のころ滝の下に行って
修行僧の真似とかやったなぁ
頭痛くなるわ、寒いわですぐにギブアップしたけど
投稿 | 2007/09/24 22:36
>大雪で生き倒れになった瞽女
そんなに雪が降る場所ではありません…
小生の妄想なのですが、江戸時代には盲人に対する保護政策があったそうです。盲人の金貸しが繁盛したのはその一例です。(勝海舟の祖父が盲人で、蓄えた金で海舟に旗本の株を買ってやったそうです)
で、商売で地方を行脚する盲人に対しても村々で責任を持って宿を提供してご飯を食べさせなければならないという規則があったそうです。
東北あたりの貧しい村などでは、そういった負担ができないので、盲人が歩いて来たら村の入り口にある池に突き落としたそうです。
座頭池とか按摩池とか呼ばれている池が今でもあるそうで…
で、殺しちゃったんじゃないですか?
ソース:昔読んだ井上ひさしのエッセイ。
確認のために検索したら座頭池は全国にあります。按摩池ってジャグジーのことだそうで。盲人池はBlind Poolでなんだかアヤシゲな会社。
投稿 飯田橋 | 2007/09/24 23:01
一枚目は手前の彼岸花が目を引き,その秋の花の背景にある
滝と石段(柱状節理)に行ってみたくなる
二枚目で
勢い良く飛沫をあげ音を立てて流れる滝を
飾る様に赤く色を添える彼岸花と珍しい柱状節理を流れ落ちる水・・・
3枚目で
石段の様に見える柱状節理は自然が作り出した
苔むした石の芸術・・・・自然からの贈り物
秋の自然を味わえる日本の風景写真と
地学というか理科のお勉強にもなる採石場の写真
政治のドロドロした世界や世の中の出来事のエントリィの中に
お料理やこうした自然の風景を入れて巾広く楽しい時間を下さって
野次馬さん,ありがとう!!
投稿 深海の真珠 | 2007/09/24 23:05
柱状節理って、火山活動のもたらしたものですね。
伊豆が盛んに噴火していた時代を見てみたいような…。
東伊豆は火口がポコポコとああるけれど、西伊豆はどうなんでしょうか?
投稿 なまず | 2007/09/24 23:37
在米中の日本人です。
醜く、汚く、欲深く、ドロドロした世の中に関するエントリーが多い中、野次馬さんは美的感覚を失いませんね。
創作お茶漬け、パスタ、海や帆船や山の季節を感じさせられる画像、、、ホッとしたり、涼を感じたり、癒されたりします。サンキューです。
まだ味や匂や触感がネットを通して伝わりませんが、音楽も取り上げては如何でしょうか?ホームページのブルースの動画も好い味を出しています。
投稿 FT | 2007/09/25 01:07
ちがうんだよ、、、、、もしひのがさぼってるからなんだよw
投稿 滝蔵 | 2007/09/25 01:53
野次馬さんは芸術家ですからね。
ネットゲリラは他の政治ブログや時事ブログとは違うんですよ。日本国というキャンパスにブログというパレットで絵を描いているだけ。彼が過去にやってきたペンやカメラと同じでブログも「創作」のための道具でしかありません。このメリハリの付け方は、いわゆる明暗とか暗転というやつで、人を飽きさせないエンターテーメントの手法なのです。
長いあいだ、無意識のうちにファインダーの中で絵を描いていた。ライカを使いはじめた時、その過ちに気がついた筈なのに、またいつかライカのファインダーの中で絵を描いている。(以下略)【亜細亜浪漫紀行写真館】より
ファインダーをブログに代えて、
今日も平成の岡本太郎(麻生太郎じゃない)が行く!
「ブログは爆発だっっ!!」
投稿 セピア | 2007/09/25 02:24
>ちがうんだよ、、、、、もしひのがさぼってるからなんだよw
ここが数人編成なのは既知ですよ。
投稿 FT | 2007/09/25 03:10
よろしければ2枚目の写真のレンズを教えてください。
D300でなくD3のリンクのほうがもごもご・・・。
投稿 まそがそ | 2007/09/25 06:24
柱状節理は地下の溶岩が時間をかけてゆっくり固まったため
(10万年くらいかけて?)
結晶化した岩だと聞きました。
下田市の爪木崎、南伊豆町の妻良湾の湾口付近、
それと波勝岬(ほとんど西伊豆)にも立派なのがあります。
赤壁の蛇登りの岩も断層を分けて這い上がった溶岩の固まった岩です。
投稿 海坊主 | 2007/09/25 07:26
きれいな滝だこと。
11月15日近辺で株がまたナイヤガラになる可能性があるね。
投稿 | 2007/09/25 22:31
身を投げるなら華厳の滝
投稿 | 2007/09/25 22:45
今朝書き込みが出来なかったの
で,教えて下さいな
>ここが数人編成なのは既知ですよ
野次馬さんというイメージが出来てしまっている私には
数人編成がピントこないし既知でないのだ
睡眠時間を心配してしまった事もある位なんだから
どうしてFTさんは知ってるの?
タイで合コン・・違ったオフ会に出たからなのかなぁ
投稿 深海の真珠 | 2007/09/27 20:24