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2007/09/12

マラッカ海峡を海自が占拠せよ!

Maraka

おいらよく言うんだが、日本で実戦経験のあるのは海上保安庁だけなんだよ。自衛隊の方がすごい武器を持ってるかも知れないが、実践経験は皆無だ。海上保安庁は北朝鮮不審船との日本海血戦を始めとして、意外に知られてないんだが、マラッカ海峡でも巡視艇が海賊狩りをやっている。で、これからテロと糞法の話が出てくるとシーレーンの防衛が、とか言いはじめるヤツがいると思うので先に言っておくが、海自がガソリンスタンドやってるイラク沖には海賊はほとんど出ない。海賊が出るのはなんといってもマラッカ海峡だ。上の写真はシンガポール付近なんだが、対岸が見えるほど近い。左がシンガポールなんだが、

この狭いところをものすごい数のタンカーやコンテナ船が行き来している。

全長は約900km、幅は約70km~250km、平均水深は約25mで、岩礁や浅瀬が多い。このため大型船舶の可航幅が数kmの場所もある。シンガポール付近のフィリップス水路(Phillips Channel)は幅が2.8kmと非常に狭く、水深も23mしかなく世界の航路の中でも有数のボトルネックとなっている。この海峡を通過できる船の最大のサイズはマラッカマックス(Malaccamax)と呼ばれており、大型タンカーの巨大化を制限している。

どうしても、ここを通らないと遠回りになってしまうんでね。で、片方がマレーシアとシンガポールで、そちらはともかく、反対側がインドネシアだ。インドネシアがまた、怪しいわけだ。多島海にはブギス族なんていう先祖代々にわたって海賊稼業を営んでいるジョニー・デップのお友だちみたいのがいて、そればかりか、最近では現地の政府関係者まで関与が噂される。もちろん、日本船も被害に会っている。つうか、日本船がもっぱら狙われる。

日本船舶のみならず、東アジアと中東・欧州などを行き交う各国船舶にとって死活的に重要な航路だが、近年、商船に対する海賊行為が横行している。1994年には25件だった船舶襲撃は、2000年には220件、2003年には150件以上と増加しており、マレーシア・インドネシア・シンガポールなど沿岸諸国の海軍が警備を強化しているほか、日本からも海上保安庁の巡視船が海賊哨戒にあたっている。
2005年3月14日、現地で日本籍の船が襲撃され、日本人拉致事件が発生した(同3月21日に解放)。また、1999年にも同様に日本の船が海賊に襲われるという事件が起きている。
一方、船に対する危険は海賊だけでなく、浅瀬などでの難破もある。海峡内には1880年代以来の難破船が34隻沈んでおり、航路の障害になっている。

マラッカ海峡の重要性に比べたら、中東でイスラム教徒とキリスト教徒が殺し合いしてる事なんかどうでもいいんでね。国益から考えると、これが実に大事なんだが、アメリカ様に限っては、この件については全く無関心だ。というのも、マラッカ海峡を通過する船のほとんどが日本関係の船なんでね。

世界でもっとも海賊が発生するのが東南アジアです。右図を見ると経済建て直しに行き詰まるインドネシア周辺特に航行船舶の多いマラッカ海峡全域、そしてイスラム過激派が支配するフィリピン・ミンダナオ島南部が危険であることが判ります。日米ガイドラインで取りあげられたように南シナ海は日本の貿易に欠かせない重要な海路<シーレーン>であり、南シナ海と欧州および中東地域を結ぶマラッカ海峡は航行する船の80パーセントが日本向け貿易に関わると言われています。

で、仕方ない、とりあえずライトを煌々とともして海賊が闇に紛れて上船しないようにするのが精いっぱいらしい。

武器を一切所持しない日本船では出入り口の閉鎖、甲板照明、船外への放水そして赤外線アラーム設置など簡易的な海賊対策が中心なのが現状です。右写真は甲板照明をできるかぎり点灯してマラッカ海峡をおそるおそる航行する満載タンカーです。これら甲板照明はルームランプを点灯して走る自動車と同様、見張りを妨げるため航行上のリスクも伴います。因みに海賊は国家の報復を恐れてアメリカやイスラエルの船を絶対に狙わないと言われています。日本もあくまで警備に徹することを公言して自衛艦をマラッカ海峡に派遣して欲しいところです。

2005年には、海上保安庁が退役巡視船をODAで供与したんだが、これには日本のバカ市民団体が反対したわけだ。武器輸出三原則に抵触するとかで。仕方ないので武器を外して渡したんだが、木を見て森が見えない市民団体も困るね。で、ここからがおいらの提案なんだが。

実は、マラッカ海峡が生命線になりつつある国が、もうひとつある。中国だ。中国は中東やアフリカから石油を輸入するのに、どうしてもここを通らなきゃならない。日本と同じだな。で、今までは海上保安庁がマラッカ海峡の警備するにも、中国の代理人のシンガポールからいちゃもんがついたわけだが、自分が襲われるとなると話は違う。アメリカやイスラエルの船が襲われないのは、米軍が反撃するからなんだが、あいにくと中国の人民解放軍にはマラッカ海峡を制圧するほどの力はない。そこで、海上自衛隊が人民解放軍と協力して、マラッカ海峡の警備を担当するというプランを提案するわけだ。もちろん、人民解放軍の海軍なんざ、スキルが低くて使い物にならないんだが、せいぜい給油でもやらせりゃいい(爆 つうか、海軍の共同演習というのはあちこちでやるものでね。それを考えれば日中が共同でマラッカ海峡の警備を担当するというのも、別に奇想天外なアイデアでもないわけだ。

これが、日本だけでやるというと、またシンガポールあたり軍国主義復活とか言って騒ぐのは間違いないので、まぁ、ツカイッパくらいしか出来ないけど中国も仲間にしてやろうというのが味噌だなw

コメント

この文体の方が野次馬さんぽくて好きですw

海賊課の出番ですね

日本単独でやらなきゃ意味がないでしょ。
中共と連携するなら海賊と連携した方がマシ。

単独では、シンガポールが絶対に猛反対するよ。

> >日本で実戦経験のあるのは海上保安庁だけなんだよ。

 朝鮮戦争時に派遣された日本特別掃海隊の人材は、海上幕僚長はじめとする後の海上自衛隊の中核となっていますが。


 人民解放軍海軍は給油すら満足に出来ません。
 付け加えますと、シンガポールは日豪側にシフトしていますな。

セントーサ島とシンガポール本土?にある小島の南岸にコーストガードの基地があって、
巡視船が3隻づつ大量に停泊する様は壮観でしたね。

ODAでインドネシアに無償供与されたのは海保指導の下で新規に建造された巡視艇です。退役巡視船ではありません。

ちなみにシンガポールは当初海保の派遣にすら反対していましたが結構以前から海保と現地の沿岸警備隊が合同訓練するようになりました。

さらに付け加えて言うと海賊対策協定には中国も積極的に参加しています。自分たちの輸出入にも支障が出るようになってきているので。

外洋での継続的な給油は大規模な海軍を持つ国にしかできませんよ。戦闘能力以上に能力の獲得と維持が難しい。中国海軍は民間タンカーを改造した少数の給油艦が主力です。
インド洋での給油活動のようなことが出来る国はアメリカと英国以外には日本しかありません。

>日本特別掃海隊
まぁ、当時は海上保安庁なんですがね。というか、掃海部隊は戦後から今までずっと実戦しているようなもんですな。

人民解放軍の海軍ってのはそんなにひどいんですかぁ。
う~ん、それでは、今後作ろうとしているイージス艦なんて
宝の持ち腐れでは?

24時間くらいアクセスしなかっただけですっかり浦島状態。政界の動静もさることながら、緑のBlogでは
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2007/09/post_c244.html
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/09/post_fca7.html
とかなんとか。ホルムズ方面の秩序維持快復に寄与すべきとの意でありましょうか。原油の元、と言う意味では、マラッカ海峡<ホルムズ海峡なのでしょうかね。単独でマラッカの治安を維持したいといえばしたいのですが。

海保は実戦経験がある。
最近の不審船だけじゃなくて、確か?朝鮮戦争ごろに、一人、殉職していたとおもう。掃海作業か何かで。
靖国にはいる?入らない?で、いまだにもめていたはず。

昨今の銃撃戦経験や、戦後のドサクサに紛れての掃海作業殉職騒ぎ(敢えて言います)よりも、海自(等)が米国の承認の下に存在し、その下請け機関としての実績(or能力or気概)しかないことの方が重要に思いますが如何でしょうか。米国の同意の下でしか作戦を遂行したことのない組織、といってしまえば日本国全体がその通りなのかも知れませんが(日本国民の気概も)。

マラッカの海賊って、盗品さばく担当は中国関係じゃなかったでしたか。
盗賊とその警備両方担当じゃ、簡単すぎて涙が出ちゃうでしょう。

戦後原材料の禁輸を解かれたこと。輸出先の確保もされたこと。農業立国ではなく、貿易立国/工業立国を許されたこと。軽軍備による民政の重視を許されたこと。私の脳内では、これらは米国に許されて我が国が行ってきたことです。勿論、我々の父祖がなした努力を軽く見るものではありませんが。
我々が我々の判断で為してきたのは、西欧各国と異なりニクソンショック以後も輸出立国&ドル決済を継続し、米経済との心中を半ば決めたこと。工業立国/貿易立国の産業構造を守るため、資本の自由=現在に繋がる国際金融資本の跋扈を許したこと(橋龍時代でしたっけ)だと思っております。

マラッカ海峡での海賊は以前、中国系の大規模犯罪組織が取り仕切ってましたが、国際的な対策と中国の経済拡大により、よりリスクの少ない商売に移行したようです。

今、問題になっているのは沿岸部での地元犯罪者による武装強盗やイスラム系原理過激グループによる資金稼ぎや海上テロ。

公海での海賊行為は軍艦や海上警察機関が問答無用で取り締まれるもの、沿岸部や各国領海の入り組んだマラッカ海峡ではそうはいきません。

海自を派遣したところでプレゼンス以上の効果はないかもしれない。特に海自はこの手の不正規戦や臨検活動が苦手。だからこそ、海保は(直接的な取締り以上に)国際的な協力関係や現地国の法執行能力向上という、地味で地道な活動を淡々と続けているのです。

マラッカが重要なのはそのイスラム教徒とキリスト教徒が殺しあってる
地域から油持ってくるのに通るからというのが大きいわけで
インド洋よりマラッカ海峡のほうが重要だってことにはならんでしょう

浄水場付近の水道管に穴が開いたら自宅周辺の水道管が無事でも水は
使えませんぜ

兵頭28号軍師によると、中東の石油をアメリカの東海岸に運んで、精製したものを西海岸から日本へ輸出する、という手があるそうで…

海保は発足時に旧海軍の内、下士官以下の階級の人たちで構成されていたようです。海自は将校レベルも含まれていました。
今でも海保では偉い人も自分でコーヒーを入れるそうです。

遥か昔、世話になっていた電気屋の親方に(親方は、元本船乗り)「海賊にならないか?勤務地は東南アジア。」と、リクルートされそうになったことがある。
 その時は当然断ったが、現地には日本人の海賊もいるとおもわれ。
つか、海賊になってたほうが良かったかな?

政府は14日、米国が提唱する大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)に基づく海上阻止訓練「パシフィック・シールド07」を
10月13―15日に伊豆大島東方海域などで実施すると発表した。
日本主催は2004年以来、2回目。米英など7カ国が参加する。
日本は海上保安庁の巡視船、自衛隊の護衛艦、哨戒機、空中警戒管制機を出す。

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070914AT3S1401U14092007.html

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