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「ペッパーランチ」角切りステーキでO157

 ステーキチェーン店「ペッパーランチ」の埼玉、東京、大阪、京都、奈良、山口、愛媛の7都府県の7店舗で「角切りステーキ」を食べた11人が、下痢や腹痛の症状を訴えていたことが5日、分かった。山口県はステーキ肉の病原性大腸菌O157が原因の食中毒と特定。ほかの都府県も同じ原因とみられる。経営する「ペッパーフードサービス」(東京)は5日に公表。感染情報をつかんでから3日たっていた。

 同社の一瀬邦夫社長は5日午後3時から、墨田区にある同社会議室で記者会見。「後手に回らないよう発表した」と述べ、公表が遅れたとの認識は示さなかった。また、角切りステーキの販売を停止したことを明らかにしたが、「店舗の衛生管理の問題ではない」として、営業停止を命じられた店以外では休業しないとした。報道陣から対応を疑問視する質問が飛ぶと「でも、うちのもの(が原因)かは確定できない」と気色ばんだ。

 会見冒頭「疑わしい結果が出たと保健所から連絡があった」と神妙に切り出し謝罪。原因については「どうして今回のようなことになったのか」と首をかしげた。

 会社が情報を知ったのは2日午後4時ごろ。奈良県の店が「客からO157が検出されたと保健所から連絡があった」と知らせた。翌3日午前には、山口県の店の利用客から検出されたとの情報。同日午後、大阪市でも検出との連絡が入った。4日には愛媛県の店でも検出との連絡があり、会社側は午前中に開いた会議で全店での「角切りステーキ」の販売中止を決定。午後には、業務マニュアルや店舗の一覧表などを保健所へ提出した。この日午後にも、東京都と埼玉県の2店の客からも検出との連絡が寄せられた。外部への公表を決めたのは5日午前10時だった。

 肉はオーストラリアから輸入したもので、岐阜県大垣市の「大垣食肉供給センター協同組合」が8月3日にミンチし成形加工。神奈川県厚木市や神戸市の流通センターを経て、12〜26日に関東と西日本(九州を除く)の計約100店舗に計2万3000食(約2500キロ)が配達された。3〜4日間で店舗の在庫はなくなるといい、既に販売されたか、または廃棄されたという。

 各店舗では、約260度に熱した鉄皿に生の肉を載せて提供。客は好みの焼き具合で食べる。「角切りステーキ」は通常550円。

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