奈良・上牧町、早期健全化団体に

　奈良県上牧町は７日、2008年度決算で、地方財政健全化法の４指標のうち実質公債費比率が基準を満たさず、財政健全化計画の策定が義務付けられる早期健全化団体になったと町議会に報告した。保健福祉施設などの建設のために発行した地方債の償還費用が財政を圧迫している。

　同町は県北西部に位置し、人口は約２万5000人。

　実質公債費比率は公営企業も含めた毎年の借金返済負担の重さを示す。同町は08年度決算で26.4％となり、健全化指標（25％）を超えた。

　同町は07年度に策定した「財政健全化計画」をベースに早期健全化計画を策定し、人件費カットや町の事業見直しを進め、11年度決算までに脱却を目指す方針だ。

　近畿２府４県で早期健全化団体入りを明らかにしたのは大阪府泉佐野市、兵庫県香美町、奈良県御所市に続き４例目。