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待機児童3割増 厚労省「不況で働く親増えた影響か」

2009年9月7日23時49分

 認可保育所を希望しながら入れない待機児童が、4月1日現在で2万5384人になったことが7日、厚生労働省のまとめでわかった。前年(1万9550人)と比べて約3割増えており、01年の調査開始以来最大の増加率となった。同省保育課は「昨年からの経済情勢の悪化で、働く親が増えたことが影響しているのでは」とみている。

 約8割が都市部に集中しており、最も多い横浜市は1290人で前年より583人の大幅増。次いで川崎市713人(前年比130人増)、仙台市620人(同120人減)、東京都世田谷区613人(同278人増)、大阪市608人(同88人減)、名古屋市595人(同167人増)と続く。

 待機児童は04年から減り続けていたが、昨年から増加に転じている。約8割を0〜2歳児が占め、特に1、2歳児が多いという。育児休業制度の普及で育休明けに働き始めるケースも増えているとみられる。

 保育所の定員は約213万2千人で前年より約1万1千人増えている。同課は「保育所の定員も増えているが、保育需要がそれを上回っている」としている。

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