保育園への入園を待つ、いわゆる「待機児童」が全国で2万5千人を超え、去年よりおよそ3割近く増加して過去最大の伸びとなったことが厚生労働省の調査で分かりました。
厚生労働省によりますと、今年4月現在の保育園の待機児童数は全国で2万5384人となり、去年よりおよそ3割近く増加し過去最高の伸び率となりました。
また、待機児童が50人以上いる市区町村は全国で101となり、最も多いのは横浜市の1290人で、次いで川崎市。東京都内では世田谷区が613人と、都市部での待機児童が全体のおよそ8割を占めています。一方、認可保育園の定員はおよそ213万2000人と去年より1万人あまり増加しています。
厚生労働省は待機児童の増加について、「不況の影響により、夫婦共働きをしようとする人が急増し、保育施設の整備が追いつかない」と話しています。(08日01:06)