覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優・酒井法子被告(38)が、夫の高相祐一被告(41)と法廷で対決する可能性が出てきた。6日、デイリースポーツの取材に筑波大学の斉藤誠二名誉教授(刑法、刑事訴訟法専門)は、今後の供述で食い違いが出てきた場合「酒井被告の法廷に高相被告が証人として出廷することはあり得ます」と指摘。これまでの取り調べで次々と酒井被告の“シャブ中”ぶりを証言し、“追いつめて”きた高相被告。10月26日から始まる酒井被告の裁判での夫婦バトルに注目が集まりそうだ。
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酒井被告と高相被告の法廷夫婦バトルの可能性が浮上した。酒井被告は7月上旬に東京・南青山の自宅で覚せい剤を使用した疑いで追送検されているが、今のところ千葉県勝浦市の別荘での使用については明言していない。高相被告は同別荘でも覚せい剤を所持していたとして再逮捕され「勝浦でも妻と一緒にやった」と供述しており、2人の供述が今後も食い違えば、法廷での“直接対決”に発展するという。
斉藤教授は「2人は共犯者という立場。証言が食い違う場合は、お互いが検察側の証人としてそれぞれの法廷に立つことはあります」と“被告人対決”の可能性を指摘した。最近では、ライブドアの証券取引法違反容疑で起訴された元社長・堀江貴文被告の裁判で、一緒に逮捕された同社の元取締役が法廷で証言したケースがある。
今回は、高相被告が酒井被告の法廷に立つことになる。高相被告は、逮捕当初から容疑について“率先”して認め、供述してきた。
一方の酒井被告は逮捕された当初から供述が何度も変化。覚せい剤について最初は「昨年夏ごろ夫に勧められて数回使用した」と供述。「しかし高相被告が「4年くらい前に妻に勧めた」などと次々と暴露すると、酒井被告は追い詰められるように使用を認めていった。いまだに「夫に勧められた時、覚せい剤だとは知らなかった」と夫の責任を強調している。今後供述の“食い違い”が埋まらなければ、高相被告が証人として出廷。責任なすりつけ合いの法廷バトルとなりそうだ。