FAXモデムとは、パソコンでFAXの送受信を行うための機器です。
FAXの送受信を行うには、電話をかけたり受けたりする機能と、送信する文書・画像をFAXの信号音(FAX機から出るピーガーという音)に変換したり、逆に信号音を画像に変換したりする機能が必要ですが、その機能を持っているのがFAXモデムです。
「モデム」の語源 |
FAXモデムにはパソコンに内蔵するタイプと、パソコンの外に付けるタイプ(外付けタイプ)の2種類があります。2006年頃まではメーカー製パソコンの多くにFAXモデムが内蔵されていましたが、2007年以降はFAXモデム内蔵モデルが減っています。FAXモデムが内蔵されていないパソコンでFAX通信を行うには、別途FAXモデムを購入する必要があります。
内蔵タイプのFAXモデムも販売されていますが、取り付けにはやや知識を要するため、自作パソコンを作ったことのない方は外付けタイプのモデムを購入される方がよいでしょう。
外付けFAXモデムの大きさはおおよそ10cm×15cm×2cm程度(メーカー・型番により多少前後します)、USBまたはシリアルケーブルでパソコンと接続します。価格は定価で15,000円程度です。
FAXモデムはFAX送受信機能の他にインターネットと接続してデータを通信する機能も持っているため、以前はFAXモデムと電話線を使ってインターネットに接続するのが主流でした。しかし近年ではインターネット接続はADSLや光ケーブルなど、ブロードバンドと呼ばれる高速な通信手段で行うのが主流となったため、FAXモデムをインターネット接続に用いることは少なくなっています。FAXモデム内蔵型のメーカー製パソコンが減っているのは、これが原因です。
ブロードバンド接続を行っている環境にはADSLモデムやVDSLモデム、光電話/光インターネット/IPフォンのアダプタ、ブロードバンドルーター、ターミナルアダプタなどが存在していますが、これらの通信機器はいずれもFAX通信機能を持っていません。このためブロードバンド接続の環境でFAX通信を行うには、上記の機器とは「別に」FAXモデムを用意する必要があります。
FAXモデムは、利用する電話回線に対応したものを用意します。
FAXモデムを持っている | 利用する電話回線に対応しているかご確認ください。 FAXモデムの確認方法 |
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FAXモデムをこれから準備する | 利用する電話回線で使えるFAXモデムをご案内します。 ▼一般の電話回線、IP電話(ADSL、光回線)、ISDN回線で使う ▼携帯電話・PHSで使う |
一般の電話回線、IP電話(ADSL、光回線)、ISDN回線で使う
外付けFAXモデム |
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内蔵FAXモデム |
2006年以前は多くのメーカー製パソコンに内蔵されていました(FAXモデムの確認方法)。設置場所を取らないのが長所です。 ※長時間運用時の安定性では、外付けFAXモデムの方がやや優れています。 |
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ノートパソコン用 |
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携帯電話・PHSに対応したFAXモデムが必要です。
※現在、ほとんどの携帯電話・PHSではFAX通信ができません。
携帯電話・PHS 各社のFAX通信対応状況
パソコンFAXソフト「STARFAX 14」は、受信FAXを画像に変換してメールに転送できます。
転送先のパソコンや携帯電話で即座にFAXの内容を確認できます。
※画像形式はJPEG、PDF、TIFFから選択可能。
パソコンでFAXを送るには、FAXモデムと電話回線の他に、FAXソフトが必要です。 FAXソフトはFAXモデムをコントロールする他、送受信したFAX原稿を管理したり、FAX送付先の電話番号(FAX番号)を管理したりする機能が備わっています。