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【神奈川】

都筑区・3人死亡事故  『危険運転 適用を』

2009年9月6日

現場近くの駅で署名活動を行う関係者ら =横浜市都筑区で

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 横浜市都筑区で六月、女性看護師三人が少年(18)の車にはねられ死亡した事故で、三人の遺族らが五日、少年への危険運転致死傷罪の適用を求めて、現場周辺で署名活動を行った。活動は六月から行われており、同日までに一万通の署名が集まった。 (細見春萌)

 事故で横浜地検は、少年が赤信号を故意に無視したと断定できないとして、危険運転致死傷罪の適用を見送り、自動車運転過失致死傷罪で起訴した。初公判は十月初旬に予定されている。

 亡くなった加藤智子さん=当時(43)=の義兄で、遺族代表の可児直行さんは「少年は赤信号無視だけでなく、サンダル履きの左足で運転していた。裁判で訴因追加して危険運転を適用し、裁判員裁判できちんと裁いてほしい」と話した。

 この日は遺族や同僚看護師五十人に加え、一九九九年に東名高速で飲酒運転のトラックに追突され娘二人を失った千葉市の井上保孝さん夫婦や、二〇〇五年のサレジオ学院交通事故などの遺族らも参加。約八十人が署名を呼びかけた。

 都筑区の事故で亡くなった岩山典子さん=当時(49)=の妹、佐藤恵さんは「姉は勉強熱心で、家でも看護への思いを熱く語っていた。少年は謝罪して、裁判で事実を明らかにして」と訴えた。署名活動は六日も行われる。

 

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